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くらし

【小物の片づけで日常生活が劇変⁉】正しい順番で片づける~「小物」編~

篠原美智子(こんまり®流片づけシニアコンサルタント)

「ときめき収納」をベースにした「こんまり®流片づけ(こんまり®メソッド)」の正しい順番

【片づけの順番】

衣類→本→書類→小物→思い出品

新年あけましておめでとうございます。

令和6年能登半島地震
皆さま、大丈夫でしたでしょうか?

天変地異が起こると、平穏な日常生活がいかに大切だったのかを感じます。

それと同時に、棚の上に置いたり、床にモノがあったりすると、避難路がふさがれてしまい、安全面でも心配が出てしまう…

地震が落ち着いて、片づけようと家に戻っても、どこから手を付けたらいいのか分からず、立ち止まってしまう…

そんな時に初めて、こう感じるかもしれません…

(片づけておけばよかった…)

今回の災害で、新潟市西区のわが家も地震の影響を受けました。

震災後のわが家の様子

本棚も、10㎝くらい、前に移動しました。

時が止まっている時計を見つめながら…

カテゴリーごとに分類し、1つ1つ元に戻していくこと30分。

いつものように元に戻りました。

(片づけができて、すごいでしょ!)

自慢したいわけでは、決してありません!

最後まで片づけ終え、片づけ方を習得すれば、誰でもできるようになる、一生活用できるスキル(技術)。

それが、片づけなんです!!!

順番通りにやれば、片づけは誰でもできる

順番通りにやれば、片づけは誰でもできます。

<これまでご紹介してきた片づけの順番>

衣類の片づけ
 ・衣類を畳む効果
 ↓
本の片づけ
 ↓
書類の片づけ
 ・書類に苦手意識を持ってしまう理由
 ↓
④小物の片づけ

正直、片づけは、とても地道な作業です。

時間もかかるし、思ったように進まないからと、途中で止めてしまう方が多いのが、これからお伝えする「小物の片づけ」です。

なぜなら、小物は、かなり多岐にわたります。モノ別・カテゴリー別に片づけることが大切です。

【片づけの「小物」例】
①CD・DVD
②文房具
③コード類
④電気系その他
⑤貴重品類
⑥冠婚葬祭グッズ
⑦アクセサリー
⑧ヘアアクセサリー
⑨スキンケア用品
⑩メイクアップ用品
⑪癒やし系
⑫衛生用品
⑬裁縫道具
⑭趣味のモノ
⑮小銭
⑯布系小物
⑰布団類
⑱ぬいぐるみ
⑲お守り類
⑳紙袋のストック
㉑季節の飾り物
㉒傘などの雨具
㉓消耗品ストック
㉔洗濯用品
㉕掃除用品

ここまでの片づけが終わると、お部屋は大変身します!

寝室の「小物」片づけ

クライアントさまの寝室片づけbefore→after

不登校になり部屋に閉じこもりがちだったのが、片づけをすると、自分のことが好きになり、高校にも復帰。

したいことを見つけ、卒業後は、都心にて一人暮らし。

人間関係も整い、人生を謳歌されています。

リビングの「小物」片づけ

クライアントさまのリビング片づけbefore→after

モノに埋もれて、使えずにいたデスクを堂々と活用できる空間になり、スペースにゆとりが生まれました。

洗面所の「小物」片づけ

クライアントさまの洗面所片づけbefore→after

洗面台下も、何がどこにあるのかが明確にわかり、毎日のお掃除や洗濯もスムーズにできる仕組みが完成!

モノの定位置が決まったことで、家族が、家事を手伝ってくれることがふえたそうです。

脱衣場の「小物」片づけ

クライアントさまの脱衣場片づけbefore→after

タンスやチェストの中に、タオル類が収まりました。

視界がクリアになり、まるで、ホテルのような空間で毎日の入浴を楽しめる空間が完成し、毎日の疲れが癒やされるようになったそうです。

押し入れの「小物」片づけ

クライアントさまの押し入れ片づけbefore→after

先祖代々大事に受け継いできた布団類を「今、使いたいかどうか?」「その布団で寝たくなるかどうか?」「ときめくかどうか?」で判断すると…

(ホコリにまみれそう…)
(匂いがちょっと…)
(カビが…)

勇気を出して、手放してみると、今、活用したいモノだけを入れる空間の完成!

「今まで、倉庫のような中で生活していたのかもしれない…」

ふと、もらされた言葉が印象的でした。

引き出しの中にも「片づけの魔法」が!

クライアントさまの着物小物片づけbefore→after

一見、すっきり収まっているように見える引き出しの中をよく見ると、不織布や箱で包まれており、探すのが一苦労。

ときめきチェックすると、引き出しの中が、まるでお店のディスプレイのような空間に♪

「わあ!着物を着るのが楽しみになりました!」

うっとりした表情が印象的でした!

クライアントさまのワークデスク片づけbefore→after

すべての定位置が決まり、モノを探す時間が減り、仕事の能率が上がる仕組みの完成!

オンライン会議もリアル背景に⁉

オンラインで会議すると、自分の後ろに見えるモノの散らかりが気になり、思わず、バーチャル背景にしてしまうこと、ありませんか?

オンラインレッスンで片づけを卒業されたクライアントさまのbefore→after

オンライン越しから伝わる、自信あふれる表情が印象的でした。

これらを終えて初めて、キッチンの片づけに入ります。

キッチンの「小物」片づけ

キッチンの小物は、大きく3つに分けられます。

【キッチンの「小物」3分類】
①作る道具…調理器具・保存容器・消耗品・使い捨て系など
②食べる道具…食器・カトラリー類・テーブルウェア
③食べ物…調味料・乾物・缶詰・レトルト・飲料系など

それらを一つ一つ、ときめきチェックしていくと…

クライアントさまのキッチン片づけ①before→after
クライアントさまのキッチン片づけ②before→after

2023年2月号でご紹介したクライアントさまのキッチンです。

順番通りに片づけたことで、片づけ方を体得されました。

「今度からは、娘に愛を込めて料理を作りたいです!」

自信がみなぎるキラキラした目をしながら、ご自身の新しい人生に向かう意気込みを感じました。

私たちの毎日のくらしは、多くのモノに囲まれて生活しています。

一瞬にして飛び込んでくるモノの量の多さが、自らの思考をも煩雑にしている可能性があります。

(普通、こうするでしょ?)
(一般的には、ましな方でしょ?)

見えない普通の基準で決めていると、「自分が本当にしたい価値観」は、なかなか見えてきません…

私たちは、学校や社会、メディアなどを通して、「普通」「一般的」「大人としての常識」などの価値観を形成してきました。

(自分の好きなことを選ぶ=わがまま)

であるかのような風潮を感じながら、

(嫌われないように…)
(浮かないように…)

周りの価値判断を第一にモノを選ぶ生き方を選択してきたことが多いのではないでしょうか?

片づけ当初は、ほとんどの方が、こうおっしゃいます。

「ときめきがわからないんです。」

だからこそ、正しい順番で片づけることで、少しずつ、自分の判断軸が磨かれていくんです。

片づけを通して、自分の好きがわかるだけでなく、嫌いなモノも分かってくる。その結果、自分に自信がついていくんです。

片づけを積み重ねていくと、お部屋が「ときめくもの」だけに厳選されます!

理想の空間が実現することで、毎日が変化していくんです!

大丈夫!
だれでも、必ず片づけられます!
正しい順番で片づけていきましょう!

次号は、いよいよ片づけの最後。
思い出品の片づけストーリーをお届けいたします。

どうぞお楽しみに。

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