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【衣類の片づけの流れ】正しい順番で片づける~「衣類」編①~

篠原美智子(こんまり®流片づけシニアコンサルタント)

「ときめき収納」をベースにした「こんまり®流片づけ(こんまり®メソッド)」の正しい順番について、詳しくお伝えします。

【片づけの順番】

衣類→本→書類→小物→思い出品

今回は、衣類の片づけについてです。

特に、「どうやって選んだらよいか」について説明します。

家族で生活をしていると、お子様やパートナーなど、ご自身以外が所有するモノが気になること、ありませんか

過去と相手を変えることはできません。

まずは、片づけしたい方ご本人のモノの片づけに取り組んでいきましょう。

衣類のカテゴリーごとに集めて山にする

Step2でお伝えした、「モノ別」に片づけるのように、カテゴリーごとに異なる山にして全て出してみましょう。

クライアントさまのカテゴリーごとの山

クローゼットだけでなく、脱衣場、リビング、玄関脇など、気づけば、いろんなところに散らばっている(かもしれない)衣類を家の中から一つ残らず集めて、カテゴリーごとに山にしていきます。

【衣類のカテゴリー】
①アウター
②トップス
③ボトムス
④部屋着
⑤靴下類
⑥下着
⑦バック
⑧マフラーなど小物類
⑨水着・浴衣・スキーウェアなどイベントモノ衣類
⑩靴

カバンの山

クライアントさまのカバンの全出し

靴の山

クライアントさまの靴の全出し

衣類を全て出して現状を把握することで客観視できる

家中から、片づけたい本人の衣類を全部集めて、山にする。

衣類を集めた後、片づけレッスン中の皆さんが口々におっしゃる台詞があります。

「こんなにあるとは思いませんでした…」

自分では、数着だと思っていた服が数十着あったり、「ない」と思っていたカーディガンが奥に隠れていたりすることがよくあります(笑)

(なんでこんなに持ってるの?)
(あっ!ここにあったんだ!)
(ヨレヨレになってる…)
(全然着てないな~)

衣類を全部集めて客観視することで、いろんなことに気づいていきます。

衣類を集める作業は、現実を受け入れる作業でもあります。

・想像以上に、たくさんの服を持っている事実
・モノを大切にできていなかったことへの罪悪感

現状を目の当たりにして、痛みも生じてしまうかもしれません…

しかし、一見マイナスにも感じるこの作業が、実は片づけが進むコツです!

ダイエット、水泳、ダンス、などあらゆる習い事にも当てはまるかもしれませんが、片づけは現状を客観的に把握することから始まります。

選ぶ基準は、ときめき

ときめく感覚は、最初から出てくるわけではないかもしれません…

なぜなら、それまでの基準が、

・流行っているから
・合わせやすいから
・安かったから

など、自分が本当に欲しいかどうかよりも、誰かの決めた基準で選んでいる場合も多いために、「好き」かどうかがわからない…

というお声もたくさん聞きます。

そんな時、おすすめなのが、ベスト3を選ぶこと。

「この中のトップスで一番好きなモノはどれですか?」

すると、目をキラキラさせながら、

「デザインが好きなんです!」
「イエローは元気になるから好き!」

どんなところが好きなのか、感じたり、言葉にしたりすることで、自分の好みが明確にわかっていきます。

自分の中の違和感に気付く

ときめかない服は、明らかに表情が曇りがちです。また、選ぶ時間もかかり、作業が止まってしまうこともあるかもしれません。

「前は好きだったけど、今は、柄が違う気がする…」

「違うと思いながらも、ずっと着ていました…」

「あれっ!シミがこんなについていたなんて…」

「この生地、毛玉がすぐつくのがちょっと嫌でした…」

「無難だと思って買ったけど、あんまり好きじゃないです…」

ときめく作業を通しながら、ご自身の違和感に少しずつ気づいていくことができます。

もったいないがネックに⁉

「もったいない…」

「いつか使うかもしれない…」

といった理由で、モノをただ所有して、自宅のクローゼット内を倉庫にしてしまう方が多くいらっしゃるようにお見受けします。

モノがない時代を経験している方はなおのこと。

片づけレッスン中、70代のクライアントさまが、こんなことを話していました。

「もったいないとモノをただ持っていても、ゴミを増やしているだけ。ゴミのために大切な居住スペースが奪われていました…」

埋め尽くされたモノを手放し、階段下収納に、ご自身の大好きな白雪姫の置き物が飾られ、うっとりと見つめる70代のクライアントさま。

戦後すぐのモノがない時代では

モノがある=生活が豊か

という図式が成り立ったのでしょうが…今は、逆に、

モノがある=視界にモノがたくさん入る=落ち着かない

という図式に変わっているのかもしれません。

一生で一番多くの時間を過ごす家。

ないがしろにしがちですが、日々の小さなため息、違和感の積み重ねが、快適な生活から遠のいてしまっている可能性もある気がします。

片づけは誰でもできる

片づけたら すっきりする

文字にすると誰でもわかることではありますが、実際に行動する人が少ないのが現状かもしれません…。

「いつか…」
「その気になったら…」

そうして、決断を先延ばしにしている限り、あっという間に、一か月、半年、一年が過ぎていくかもしれません。

片づけは、モノを選ぶ作業の連続です。

それだけではありません!

自分の価値観が明確になっていく作業でもあります!

まずは、この記事を読み終わったら、ご自身の衣類を山にしてみましょう。

そして、ときめくモノだけを残てくださいね。

捨てるモノには、必ず、こう伝えてあげてください。

「今まで、ありがとうございました。」

言葉にする効果は、絶大です。

間違っても、「いらない」なんて言葉は伝えないでください。今まで、皆さんとご縁があったモノ達が聞いたら哀しみます。もし、ご自身がそんな言葉を言われたら…悲しいですよね。

これから着たいモノを選ぶ

残すモノにフォーカスして、これからの未来を自分の手で創りなおしていきましょう!

選んだモノは、大切に扱う。

使ったら、元に戻す。

簡単でしょ!

片づけは祭り

片づけは、毎日するものではありません。

祭りのように、一気に短期に、片づけていくのです。

人生を変えるのは、小さな行動の積み重ねの継続です。

こちらを読んだら、家中のアウターを集めて山にして、「これから着たい服」だけを選んでみてください。

大丈夫!
片づけられます!

レッツ!トライ!
片づけ祭り!
ワッショイ!

楽しんでいきまっしょい!
皆さんの片づけ祭り、応援しています!

次回は、衣類のたたみ方についてお伝えします。
どうぞお楽しみに。

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