くらし

【本の片づけで〇〇がわかる?】正しい順番で片づける~「本」編~

篠原美智子(こんまり®流片づけシニアコンサルタント)

「ときめき収納」をベースにした「こんまり®流片づけ(こんまり®メソッド)」の正しい順番

【片づけの順番】

衣類→本→書類→小物→思い出品

前々回でご紹介した衣類の片づけ、進みましたか?
前号の畳み方で、衣類を畳んでみましたか?

実際に行動された方は、きっと、毎日の洋服選びが楽しみに変わってきたところではないでしょうか?

プレスされた衣類を身に纏うと、自信も湧いてきます。まだ衣類の片づけを始めていない方は、ぜひやってみてくださいね。

今回は、本の片づけについてご紹介します。

”本の片づけで、〇〇がわかる”

答えを探しながら、最後まで読み進めてみてください。

基本は全出し

本の片づけも衣類と同様に、全部出します。

本棚を見ながら、

「どれにしようかな?」

と、選ぶのではありません。

一冊残らず、テーブルの上や床に積み上げてください

クライアントさまの本の山

本棚に入っている本に加えて、

クライアントさまレッスン前の本棚

ボックスの中、

クライアントさまの机下にあったボックス

片づけをするご本人が管轄している本を家中から集めましょう!

家族の本には、手を触れないように気を付けてくださいね(笑)。

まずは、片づけしたいご本人のモノ正しい順番で、思い出品の最後まで片づけることが大切です。

全出しすると量が把握できる

すべての本を床に積み上げたり、

床に並べたりすると、

小学1年生のお子様の本の全出し

思った以上にたくさんある本の量に驚く方が多いです。

それだけでなく、似たようなカテゴリーごとに本を積み上げ、山にしてみると、興味関心をもつ分野が客観的にわかります

40代女性 小学生のお子様をもたれるお母さまの本の全出し

「ときめき」で選ぶ

すべての本を出したら、次は、表紙だけを見て下記の基準で選んでいきます。

【全出しした後の本の選び方】

①本屋さんに行ったら「また絶対に買う」本
②自分にとっての「殿堂入り」本

全出しした本は、目次や中身をパラパラとめくる程度にして、中身を読み過ぎないように気を付けてくださいね。読みふけって時間が過ぎることがないようにしましょう。

直感で選ぶのが大切です!

でも、本の片づけ時にはこんな声もよく聞きます。

当てはまるかどうか、確認してみてください。

✅高かったから、もったいなくて迷う
✅まだ最後まで読み終えていない
✅買ったけど、読むタイミングを逃してしまった
✅前は読みたかったけど、今は特に読みたい気分じゃない
本の内容を理解できるようになるまで読まなくてはいけない、と感じてしまう

…いかがでしたか?

あてはまる箇所はありましたか?

そう思ったということは、すでにお役目が終了した本かもしれません。

手前は残す本、奥は手放す本
オンラインで片づけレッスンをされたクライアントさまの本の冊数の変化

本の片づけストーリー

「読みたい!」

そう思って買ったはずなのに、日々の忙しさに追われて

「時間ができたら、読もう。」
「この仕事が終わったら、読もう。」

そんな風に考えて本棚の中に入れてしまうと、読むタイミングを逸してしまうかもしれません。

ここで、70代のクライアントさまの事例をご紹介します。

70代女性のクライアントさま

憧れだった保育園の先生になりたての頃、周りの先生が絵本を購入しているのを見て、

「私も、先輩の先生みたいになれるよう本を買おう!」

背伸びして周りに合わせるために買った200冊以上の絵本でしたが、もったいなくて箱から開封することもできずにいたある日。

当時4歳だった娘さんが、本棚に近寄り、その絵本に触れようとした瞬間、

「ダメ!」

思わず、叫んでしまったら、その後、娘さんはその本棚に近寄ることは一度もなかったとのこと。

(自分の見栄のために買った本をわが子にも触れさせないなんて、なんてひどい母親なんだろう…)

ご自身を責め続け、いつの間にか、本棚のある部屋は、近寄りたくない場所に変わってしまったそうです。

いろんな感情で溢れた本を全部本棚から出し、「今」の感覚で選んだら…

「惰性で絵本を買い続けていましたが、絵本の絵が好きじゃなかったことを思い出しました。
それをわかっているのに、周囲の目が気になったり、本を買える自分に浸っていたことを思い出し、その時の感情を味わうのが嫌でした…」

過去のご自身を客観的に振り返っていました

「これからは、誰かに役立てていただけたら嬉しいです。」

片づけレッスンで手放された本

晴れやかな表情をされていたのが印象的でした。

「近づきたくなかった本棚に、大好きな本だけが並ぶと、こんなにも幸せになるんですね~」

本棚を見るクライアントさまの姿を見ながら、感慨深くなりました。

本の片づけで自分の本音がわかる

私自身、片づけ祭りをした際、本棚には約300冊以上の教育書がありました。

「ときめき」だけで選んでみると…
な、な、なんと、残った教育書は、ゼロ~♪

そこで、気づいてしまったのです!!!

私は、専門書など、難しい本を読むと眠くなるということを!!!
衝撃でした!
と同時に、こんな風に感じるようになったのです。

「本当に、小学校教師がしたいのだろうか?」
そんな思いをもちながら、次の書類の片づけに向かったら、全く予想しなかったことが待っていたのです!!!

次は、書類の片づけストーリーをお届けいたします。

どうぞお楽しみに。