【なぜ書類の片づけに苦手意識をもってしまうのか?】正しい順番で片づける~「書類」編②~
「ときめき収納」をベースにした「こんまり®流片づけ(こんまり®メソッド)」の正しい順番
12月に入り、「大掃除」が目の前に迫ってくる時期に入りました。
年末も近づき、何かと忙しい師走。
片づけを終えておくと、大掃除でよりお家がすっきりしていくこと間違いなし!
「これから片づけ始める方」だけでなく、「片づけが途中の方」「片づけを終えた方」にも共通しているであろう、書類の片づけに苦手意識をもってしまう理由についてお届けします。
なぜ書類の片づけに苦手意識をもってしまうのか?
そもそも、書類の片づけって、シンドクナイデスカ???
・ほぼ毎日郵便受けに入ってくるチラシ
・会社のデスク周りにある書類の山
・家のテーブルに居座り続ける紙の山
一旦、自分の机に移動したものの、あっという間に溢れていく紙、紙、紙。
衣類とは異なり、一枚一枚の分量はそれほどないため、ついつい、そのままにしてしまいがちな書類。
気づいた時には、デスクやテーブルの上が、書類で溢れかえっている!
欲しい情報だったものだけでなく、お店で買い物をした際にもらったり、郵送で送られてきたりと、自分の意思とは関係なくやってくる書類をどう判断したらいいか分からず、迷っているうちに、いつの間にか増え続けていく…
前号でお伝えした、書類の片づけのポイントにもあった「全捨て前提」とは分かっているけど、書類の片づけがなかなか進まないのは、文字がたくさん書かれているからかもしれません。
「文字を読まなくてはならない!」という、わずかな手間がめんどうになり、その場の判断を先送りしてしまうってことありませんか?
【書類の片づけポイント①】お知らせはがきや申請書は、その場で判断
カードの申請用紙は、中身を出して、必要事項を書いてしまえば、終わります。
でも、どこかで、こんな本音があるかもしれません。
(中身を出すのがメンドクサイ…)
(引き落とす先の銀行口座も調べないといけないよね…)
(はんこもいる!でも、どこに置いたかしら?)
申請用紙を見ただけで、それに伴い必要になる行動を考えただけで憂鬱になるということは、今、申請したいものではないのかもしれません。
あったらいいけど、なくても困らないから、そのままにしてしまった可能性が高いです。本当に申請したいなら、とっくに、書類を郵送し終えているはず。
時期が違ったと、潔く手放してしまうと、ざわざわした感情が減っていくのを体感できるかもしれません。
役所などからのはがきは「公文書的なイメージがあって、手放してはいけない気がしてしまう」という方が多いです。「重要」「お知らせ」「保存」などの言葉を添えられていると、そのまま残さなくてはいけない気がしてしまう。
でも、よく内容を読み込んでみると、「お知らせ」である場合が多いのです。「お知らせ」は、知らせることでお役目が終了しています。
そのまま、確認したら手放していいのです。
届いたら、その場で開いて内容を確認する。
必要だったら、手帳に日付を書いたり、メモしたりした後、手放す。
もし、これからも見たい書類であれば、同じ内容の書類とまとめて保存しておきましょう。
【書類の片づけポイント②】クーポン券などは、期限を確認
割引クーポン券やお店のショップカードって、意外と溜まりませんか?
そのままにして、なんとなく置いていたら、期限切れ!な~んてことも(笑)
クーポン券は、お店側が発行したもの。それを活用するかどうかは、みなさん自身で判断できます。安いから買うのではなく、欲しいから買う。それが、買い物の基本ではないでしょうか?
ショップカードも、毎回作らなくても大丈夫。
作りたかったら、作る。作りたくなかったら、断る。すべて、自分で選べます。
現代社会は、たくさんのモノで溢れています。
買ってもらいたいがために、チラシ、広告、宣伝、いろんな媒体を用いて、購買意欲をそそる情報でいっぱいです。
情報に左右されるのではなく、自分が、どんなモノを欲しているのか?どこで購入したいと思っているのか?
一枚一枚の書類の片づけを通して、みなさんご自身の判断基準を磨く練習をしてみて下さい。
【書類の片づけポイント③】カギは「即断即決」
メモしたものは、まとめて一つのファイルに入れる。お得な情報は、その場で確認してみる。はがきは、書かないなら、手放す。
後回しにせず、その場で1枚1枚内容を確認し、残すか、手放すか決める。
書類の片づけで磨かれるのは、即断即決の判断力です。
私たちは、1日のうちにたくさんの決断をしています。ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人は1日に最大3万5,000回の決断をしているそうです。
誰かが良いと言ったから残すのではなく、自分の意思で判断していく決断の練習が、書類の片づけを通して磨かれていきます。
その結果、自分の決断が研ぎ澄まされていくのです。
「机の上を見る度に、心が圧迫されていましたが、今は、やるべきことが明確になりました!勇気を出してお願いしてよかったです!」
クライアントさんの晴れやかな表情が印象的でした。書類をまとめ、一枚一枚片づけていくと、90分くらいで終わりました。
片づけスイッチがなかなか入らない時は、プロに頼むのもありです。恥ずかしさを越えた先に、すっきり体験が待っています!
書類の片づけは、思考の整理にもってこいの練習分野
気付けば、あっという間に増えてしまう書類の片づけは、一見すると、メンドクサイ作業のようにも思えて、億劫になりがちです。しかし、1枚1枚の書類に向き合うことで、「本当に大切にしたい価値観」が浮き彫りになってきます。
書類の片づけは、思考の整理にもってこいの練習分野です。書類の片づけを通して、みなさん自身が大切にしたい価値観を磨く練習を重ねてみてください。
情報に追われるのではなく、ご自身が情報を活用していくことこそが重要です。誰かが決めた基準で選ぶのではなく、自分で決めた基準で整えていく。
書類の片づけが終わると、すっきりした感覚を得られる方が多いです。
それは、自分の「好き」「したいこと」が明確にわかっていくからかもしれません。
みなさんの「好き」「したいこと」を、書類の片づけで明らかにしてみてくださいね。
大丈夫!
必ず片づけられます!
応援しています!!!
次号は、小物の片づけストーリーをお届けいたします。
どうぞお楽しみに。