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心地よい木の風合いと通り抜ける【緑の風】を感じる家

 家族全員がのびのびと暮らし、自然の心地よさを感じられる家をイメージして作った住まい。住宅街の一角にあることを意識させない、ゆったりとした開放感に満ちている。その理想を形にした空間の一つが、駐車場を兼ねた広いピロティ。杉板が張り巡らされ、そこに立つとふわりと木の香りが漂う。雨風を気にしないで使え、子どもが遊んだり、アウトドアグッズの手入れができる。
 さらに、外と室内をつなぐ仕掛けになっているのが坪庭とウッドデッキ。ピロティからは窓を通して坪庭、リビング、ウッドデッキへと視線が抜ける。坪庭はリビングや二階の書斎、プレイルームへ光を届け、すっきりと伸びるアオダモの緑も楽しめる。ウッドデッキはリビングからフラットにつながっていて、室内との一体感が見事。視線を遮るカーテンもない。裏手は遊歩道で、そこの街路樹も目隠しを手伝ってくれるので、特に日中は外部からの視線が全く気にならない。夜に下ろすロールスクリーンは、天井の溝の中に納まっていて、使わないときは目に触れない。開放的な居心地の良さはこうして生み出されている。
 この家は高性能断熱材を使用。パッシブ設計や太陽光発電を取り入れ、性能面でも自然が活用されている。デッキの屋根やよしずの役目をするシェードで日光を遮蔽し、夏の暑さをカット。 逆に冬は日差しを室内に取り込む。窓は南北に設け風の通り道を確保し、夏の熱気はリビング階段の吹き抜けを通って子ども部屋の天窓から外へ。ずっと家に居たくなる心地よさがそこにある。
 

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