新潟で注文住宅を建てるポイント5選!理想の家づくりのコツを解説
注文住宅は自身の理想をそのまま形にできることが魅力ですが、一方でどんなことに気をつければいいか分からなくて不安に思う方も多くいらっしゃいます。
ネットや本で調べると注文住宅について解説する記事もたくさん出てきますが、実は家づくりのポイントは全国で共通するものだけではなく、その土地に合わせた設計や間取りプランが非常に重要です。
日本は南北に伸びる四季のはっきりした気候で、地域によって気温や気象特性に大きな違いがあるからです。
特に新潟県は積雪や降水量が多い、寒暖差が激しい、過去何度も地震の被害にあっているなど、考えるべき要素が数多くあるエリアです。
そこで今回は、新潟日報が運営する“住まいと暮らし発見メディアsumica(すみか)”が、「新潟の注文住宅の家づくりに大切なポイント5選」について解説していきます。
新潟で注文住宅を考えている人はもちろん、リフォーム・リノベーションを考えている方にもきっと参考になる内容となっていますので、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください。
新潟県で暮らす上では、以下のような特徴があります。
気候や環境によって家づくりのポイントも変わってきます。
理想の家づくりの前準備として、それぞれ詳しく見ていきましょう。
新潟県の特徴1つ目は、自然環境と食に恵まれている点です。
新潟県は南北に長く、日本海に面しているほか、県境は山々に囲まれた自然豊かな県です。
温泉地、海水浴場、スキー場なども全国トップレベルの数となっており、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。
また、雪国と思われがちな新潟県ですが、新潟市内など中心地に関しては積雪量も少なく、住みやすい土地となっています。
そしてその恵まれた自然環境から、米をはじめ、枝豆、すいか、きのこなど農産物の生産量が盛んで、海の幸、山の幸どちらも楽しめる県となっています。
新潟県の特徴2つ目は、日本海側で最大の都市でありながら、地価が安い点です。
新潟市は人口約80万人を誇る都市で、日本海側唯一の政令指定都市であることから「日本海側最大の都市」と称されています。
一方で、新潟市内の土地坪単価は、一番高い中央区で平均47万円となっています。
これを東京、大阪、名古屋、福岡の4大都市と比較すると、以下のようになります。
参照:土地価格相場が分かる土地代データ|公示地価・基準地価・地価マップ・推移|2024年[令和6年]
このように、日本海側最大の都市でありながら、4大都市と比べて土地がかなり安いことがわかります。
高速道路、新幹線、空港等の交通機関も充実しているため、各都市部へのアクセスも良好です。
このような特徴もあり、2023年の移住希望地ではセミナー参加者数で4位と高い人気を集めています。
参照:【2023年】移住希望地ランキング公開 |お知らせ|ふるさと回帰支援センター
新潟県の特徴3つ目は、子育て支援が充実している点です。
新潟県は「日本一子育てがしやすい県」を目指し、地域子育て拠点数は1位、昨今問題視されている待機児童数は0人と、県を挙げて支援に取り組んでいます。
参照:にいがた子育てのススメ | にいがた暮らし - 新潟へのUターン、移住情報が満載!
保育料の無償化、公立高校までの学費無料など金銭面でも手厚いサポートをしていることもあり、持ち家率は全国7位、住宅延べ面積は5位と理想の家づくりに前向きな人が多くいます。
新潟の注文住宅の家づくりに大切なポイントは、主に以下の5つです。
他の都道府県とは異なる新潟特有の事情もあり、施主の意向が大切な注文住宅ではどれも必ず知っておきたい要素です。
ひとつひとつ解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
新潟の注文住宅の家づくりに大切なポイント1つ目は、「積雪を考えた家づくり」です。
建物がどれだけ重さに耐えられるかは、設計時に構造計算を行うことで安全性を確保しています。
しかし数十cm〜数mもの積雪がある豪雪地域では、屋根にかかる雪の重さを考慮する積雪荷重をふまえた構造計算が必要になります。
建築基準法においても積雪に関する基準があり、地域ごとに過去の積雪データを参照して構造計算することが求められています。
参照:建築基準法における積雪に関する基準について | 国土交通省
また、近年では雪下ろしで危険な思いをしなくてよい工夫がされた「克雪住宅」も推進されています。
参照:克雪住宅を知りたい、つくりたい - 新潟県ホームページ
新潟県は車社会なので、住まいだけでなく駐車場にも工夫が必要です。
カーポートもいいですが、雪だけでなく夏の暑さや雨にも有効なインナーガレージもおすすめで、快適設備として一定の人気があります。
新潟の注文住宅の家づくりに大切なポイント2つ目は、「乾燥機、サンルームの導入」です。
新潟県は降水量が多く、日照時間が少ないため、洗濯物が干しにくい・乾きにくい日が多くあります。
春頃になると黄砂や花粉が舞うことも多いため、乾燥機や浴室乾燥、室内干しのできるサンルームなどの設備を導入することをおすすめします。
ドラム式洗濯乾燥機などもありますが、洗濯機と同時稼働できる・早く乾くなどのメリットからガス乾燥機を設置するのも良いでしょう。
新潟の注文住宅の家づくりに大切なポイント3つ目は、「耐震、断熱・気密など住宅性能はできるだけ高く」です。
夏は高温多湿、冬は雪も降る新潟で暮らしやすい家づくりをするには、高気密・高断熱が不可欠です。
気密性や断熱性を上げるには、樹脂サッシ、ペアガラスなど窓の性能や、HEAT20など断熱の基準、C値UA値など様々な要素があります。
sumicaのすまいのマガジンを読んだり、見学会やモデルハウスに行ったりすることがあればビルダーに色々聞いてみるのも良いでしょう。
また、家族の身を守る耐震性もチェックしたい部分です。
新潟県は近年の大型地震の多くで被災しており、2024年1月1日の能登半島地震では新潟市内で液状化現象等による甚大な被害が発生しました。
参照:[能登半島地震 発生1カ月・新潟の被害]<上>液状化 新潟地震と重なる被害地域、繰り返し起きる現実をどう変える? | 新潟日報デジタルプラス
わが家で安心して健康に暮らすために、耐震等級についてもぜひ知っておいてください。
新潟の注文住宅の家づくりに大切なポイント4つ目は、「子どもが遊んだり、くつろいだりできるフリースペース」です。
雨や雪、近年の記録的猛暑などで子どもが外で遊べないタイミングも多くあります。
そんなときに活用できる、さまざまな用途に使えるようなスペースを作っておくと家での過ごし方に自由度が生まれるでしょう。
リビングを広く取り、造作カウンターも付けて宿題ができるスタディースペースにしたり、畳小上がりを作ったり、広いウッドデッキを作ったりと工夫はさまざまです。
sumicaでもたくさんの事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
新潟の注文住宅の家づくりに大切なポイント5つ目は、「収納の確保」です。
注文住宅の家づくりでは、作り付け収納計画はとても大切な要素です。
趣味や暮らしの道具はもちろん、新潟の暮らしでは雪かきの道具や冬タイヤ、季節に合わせた衣類や寝具などもあるので、収納計画はしっかりと立てておきたいところです。
もちろん、収納を増やしすぎてスペースを圧迫してしまっては本末転倒なので、家族の人数や暮らし方に合わせた設計が必要です。
sumicaで紹介している施工事例にもファミリークローゼットやシューズクローク、壁面収納などいろいろなアイデアがあるので、ぜひこちらもご覧ください。
新潟は自然豊かで土地も安く、子どもも育てやすいので理想の家づくりがかなえやすいエリアです。
しかし、家の見た目だけにこだわったり、設備や収納を適当に決めてしまったりしては、暮らしにくさを感じたり、後から後悔してしまうかもしれません。
今回ご紹介した5つのポイントをしっかりと押さえ、新潟の気候に合わせた設計や、暮らし方にマッチした収納、間取りなどを提案できるビルダーと、理想の家づくりをかなえましょう。
また、「どんな家がいいかまだ具体的にイメージできていない」「工務店やハウスメーカーが多くてどんな違いがあるかわからない」という方は、sumicaの診断テストをぜひご利用ください。
県内50社以上の工務店・ハウスメーカー・設計事務所を掲載しており、簡単な質問に答えるだけでおすすめできるビルダーをご紹介し、一括で資料請求や相談の問い合わせができます。
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(監修/(株)新潟家守舎)