
注文住宅でおしゃれな外観を作るポイントは?実例もチェック
外観デザインは、住宅の第一印象を決める重要な部分です。
しかし内装のように部分的なデザインだけではなく、外壁、屋根、外構デザインとのバランスを考えなければならないため、とても悩んでしまうと思います。
おしゃれな外観にするためには、どのような部分を意識すればいいのでしょうか。
この記事では、注文住宅で外観デザインを決める方法やおしゃれさを出すポイントなどを解説します。
実例も紹介しますので、ぜひ家づくりに役立ててくださいね。

外観を決めるときには全体像から入るのではなく、少しずつデザインを組み立てていきます。
まずは外観デザインを決める方法から見ていきましょう。
家づくりを進めるうえでとても大切なのが、『テイスト』です。
外観と内装のデザインテイストを合わせれば、統一感のある住まいが完成します。
近年人気のテイストは、以下のとおりです。
この中から1つだけ選ぶのもよいですが、“シンプル × 北欧”、“ナチュラル × モダン”のように2つを組み合わせるのもおすすめです。
外観作りの第一歩として、まずはどんなテイストの家にするのかをご家族で話し合ってみてください。
外観の第一印象は、建物の形状によって決まります。
たとえばキューブ型はシンプルさやモダンさを演出し、凹凸が多いデザインは近代的な印象を与えます。
建物の形状は間取りによってある程度決まってしまいますが、好みの形状から間取りを決めていくのもひとつ。
間取りと形状の兼ね合いも考えながら、プランニングを進めていくのがおすすめです。

屋根の形状も、外観のイメージを大きく左右する部分です。
たとえば『陸屋根』や『片流れ屋根』はシンプルさやスタイリッシュさを、『切妻屋根』や『寄棟屋根』は落ち着いた雰囲気を演出できます。
視覚的な変化を出したいときには、2つの形状を組み合わせるのもおすすめです。
勾配によっても印象が大きく変わるので、テイストとの調和を考えながら選んでみてください。
建物と屋根の形状を決めたら、最後にそれぞれの素材を決めます。
外壁材と屋根材で人気の素材は以下のとおりです。
サイディングは日本の住宅でもっとも人気の外装材で、デザインラインナップの豊富さが魅力。
ガルバリウム鋼板は近年人気の外装材で「コストを抑えつつもおしゃれさを演出したい」と考える方におすすめです。
重厚感を出したい方には、モルタルや板張りなどの選択肢がありますが、サイディングと比べると費用は高くなります。
屋根材で近年人気を集めているのは、ガルバリウム鋼板やスレートです。
スタイリッシュな見た目はもちろん、耐久性や耐用年数、耐震性に優れていながらも費用を抑えられるコストパフォーマンスのよさが、人気の理由です。
2階建て以上の家では屋根材が見えることがないので、予算や特徴などから選ぶのがおすすめ。
一方で平屋や片流れ屋根の家は屋根材が見えるため、外壁デザインとの調和も考えたほうがよいでしょう。

外観デザインの決め方を説明したので、ここからはおしゃれさを出すポイントをお伝えしていきます。
とくに意識したいのは『配置』『バランス』『色』の3つです。
以下に見ていきましょう。
窓は採光や通風のために設けるものですが、外観正面にくる窓の配置や形状にこだわることで外観をおしゃれに演出できます。
たとえば縦長や横長のスリットのような窓を選べばスタイリッシュな印象になり、大きな窓は開放的なイメージを与えます。
また、窓の配置を左右対称にするなど配置にもこだわれば、バランスの取れた美しい外観になるでしょう。
外観には外壁、玄関ドア、屋根、外構などが含まれますが、外観全体に使う色は3色以内におさめるのがポイントです。
3色を選ぶなかでも割合はベースカラー、メインカラー、アクセントカラーで“70:25:5”の割合を意識してみてください。
よくあるのが、ベースカラーが白、メインカラーが茶、アクセントカラーが緑の配色です。
外観デザインの印象はベースカラーに選ぶ色によって決まるので、和モダンならば黒色や茶色、モダンなら白色やベージュのように、テイストに合わせた色味を選ぶとよいでしょう。
おしゃれな外観デザインを作るのなら、外構にもこだわりましょう。
建物と外構に統一感が出るように、ウッドデッキや植栽、門柱、フェンスなども含めてトータルコーディネートを考えてみてください。
ナチュラルやシンプルな外観ならば植栽やウッドデッキ、和モダンな住宅なら門柱やフェンスといった具合で、テイストに合わせた外構を考えましょう。
エアコンの室外機や給湯機、ゴミ置き場、散水ホースなどが外観正面にあると、途端に生活感が出てしまいます。
おしゃれさを演出するためには、生活感が見えるアイテムはできるだけ見えない場所に置くのがポイントです。
家の側面に置く場合も、フェンスや植栽を使って正面からは見えないようにするなどして、できるだけ隠すことを意識しましょう。

決め方やポイントを頭に入れても、いざデザインを決めるときには「何がおしゃれなのかわからない」と悩んでしまうものです。
ここからは、ここまでお伝えしたポイントを押さえた外観デザインの実例を紹介します。

全体を黒と茶のダークカラーでまとめた、和モダンな外観です。
外壁上部は無骨感のあるガルバリウム鋼板、下部は温かみがある無垢材の板張りにして、異素材を組み合わせることで和モダンさを演出しています。
ダークカラーだけだと暗い雰囲気になってしまうので、外構部分に芝生を入れて明るさをプラスしているのもポイントです。

片流れ屋根とライトグレーのガルバリウム鋼板の外壁を選択した外観です。
スタイリッシュさを演出するために、窓を横長にするなど配置と形状にもこだわっています。ブラウン色の玄関ドアと窓の無垢板が、シンプルさの中でアクセントになっているのもポイントです。

妻飾りを設けた三角屋根に気の窓枠という、北欧感あふれるファサードや温もりのある木の質感に爽やかな西海岸のカラーリングを追加し、2つのテイストを組み合わせました。
外観の形状は北欧風、色味は西海岸風ですが、デザインとカラーの雰囲気が近いため、きれいにまとまっています。
異なる2つのデザインを組み合わせた、新しいスタイルの住まいが完成しました。
住宅の第一印象を決める外観デザインは、家づくりの中でもとくに悩んでしまう部分です。
今回お伝えしたように、『配置』『バランス』『色』の3つを意識しながら、家のテイストに合わせた外観デザインを考えてみてください。
「どうすればおしゃれになるのかわからない」という方は、自分好みのテイストの家を多く手がけている住宅会社に相談するのがおすすめです。
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(監修/(株)新潟家守舎)