【はじめての家づくりガイド】家づくりのお金の基本3ステップ|家づくりの流れ②
大切だけどなかなか聞けない「家づくりのお金」の話。
建てた後に後悔しないように、しっかりと確認しておきましょう。
【家づくりのお金STEP1】 予算を立てよう
予算決めの基本は、「家を建てるためにいくら必要か」ではなく「今後の返済や生活を考えると、いくらまでなら借りられるか」。
無理のないローン借入額を知ることから始めましょう。
「①予算の算出→②返済予定の設定→③総予算の算出」という流れで予算を立てていきます。
例:”すみか家”の場合(夫婦共働き+子ども1人)
ローン借入額一覧表
【家づくりのお金STEP2】住宅ローンを知ろう
変動金利? 固定金利?
住宅ローンを利用するにあたって最初に考えるのは、「変動金利か固定金利か」ということ。
それぞれに適した家計の特徴をまとめました。
最近は金利が上がり、固定金利がずいぶん高く見えてしまうかもしれません。
でも目の前のお得感に惑わされないで。
月々の返済額ではなく、全体の総支払額で比較して冷静に判断しましょう。
「総支払額」が大きく変わる変動金利
変動金利とは、経済状況などの影響を受けて、金利が変わる仕組み。
たった1%金利が上がるだけで、総支払額が1,000万円以上も増える可能性があるのです。
ローンを組むまでの流れ
住宅ローンの契約には、「銀行選び」→「事前審査」→「本審査(本申し込み)」の段階があります。
審査期間を考慮し、余裕を持って動きましょう。
審査には「源泉徴収票(所得証明)」「(既存の借り入れがある場合)明細書」「健康状態告知書の記入」「実印」などが必要です。
夫婦2人の名義でローンを契約すると、住宅ローン控除や優遇制度でお得になる場合もあるので、調べてみましょう。
【家づくりのお金STEP3】補助金・減税・優遇制度を活用しよう
住宅ローン減税の活用
住宅購入を後押しする代表的な支援策、住宅ローン減税。
新築はもちろん、リノベーションでも受けられる大変有利な制度なので、忘れずに申請しましょう。
省エネ住宅など性能の高い家ほど減税の幅が拡大します。
「こどもエコ住まい支援事業」に注目
子育て世帯や若者夫婦の家づくりを応援する制度。
「子どもが18歳以下」または「夫婦どちらかが39歳以下」が対象。
高性能住宅に限り、新築は100万円、リフォーム・リノベーションは45万円の補助金が出ます。
最新情報はこちら! 見るべきサイトまとめ(随時更新中)
・新潟市住宅用再生可能エネルギー導入促進事業補助金 ※現在は受付終了
【家づくりのお金の基本】 番外編
繰り上げ返済の理想的なタイミングは?
住宅ローンを35年で組んでも、35年かけて返済する人は実は少数派。繰り上げ返済をするからです。
ただし急ぐ必要はありません。
その理由は、住宅ローン減税。
繰り上げ返済をすると、利息は減るものの、減税の恩恵も減ってしまうから。
減税期間が終了し、家計に余裕があれば考えてみるくらいがおすすめです。
油断しがちな諸費用、その目安は?
家づくりの費用といえば、工事費や土地の価格に注目しがち。
しかし「諸費用」と呼ばれるお金も実は大きいのです。
目安は建築総額の5〜8%。4,500万円なら225〜360万円にもなります。
ここでいう諸費用とは、土地、登記、融資、火災保険などにかかるお金。
引っ越し費用、家具・家電の費用は含まないのでご注意を。
金融機関によっては住宅ローンに諸費用分が含まれていなかったり、使えても金利が跳ね上がることも。しっかり確認しましょう。
~【家づくりの流れ③】家づくりのスケジュールを知ろうにつづく~
<取材協力・監修>