くらし

快適なテレワークスペースのつくり方

新潟日報sumica編集部

快適なテレワークスペースのつくり方

~テレワークを視野に入れた家づくり~

今年急速に普及したテレワーク。快適なテレワーク環境を考えた家づくりが今後は必要になりそう。ワークスペースのつくり方などについて、総務省「令和元年テレワーク先駆者百選」に選定された「ティーケーネットサービス」の石垣比呂志さんに話を聞きました。

ティーケーネットサービス

石垣比呂志さん シニアコンサルタント

2012年にITコーディネータ資格取得。 クラウドを活用したワークスタイル変革などを中心に、中小企業のIT利活用を支援。自身も2016年から週2回のテレワーク勤務を実施している。

テレワーク環境の整え方について

「まず、大きな書斎までいかなくても『区切ったワークスペース』があった方が良いです」と石垣さん。また、長時間のデスクワークとなるため、椅子や照明、空調なども重要。作業効率に直結するので、予算があれば、オフィスチェア、テレワーク用デスクを用意すると良い。自宅に必要なネット環境は「スマホのテザリングだけでは厳しいので、インターネット回線とWi-Fiルーターは必須。固定回線がない、あるいはすぐに引けない場合はホームルーターやモバイルルーターという選択もあります」

テレワークのポイントはセキュリティー対策

「石垣さんは「テレワークの原則は『社内ルールを守ること』。特に注意が必要なのはセキュリティーです。明文化されていない場合は、社内のIT管理者に、公衆無線LANに接続しても良いのか、コンビニでの印刷は利用可かどうか、会社が許可するアプリなどを確認しておきましょう」と話す。どんな場所や環境でも、セキュリティーに配慮して、業務として安全が確保されているか、常に意識することが肝心だ。

失敗しないテレワークのポイントについて尋ねました。

Q. あると快適なIT機器は?

A. 視野角が広いIPSパネルの大画面モニター、オンライン会議中もタイプ音が気にならない静音キーボードを推奨します。キーボードはノートパソコンに外付けすると業務効率がアップします。

Q. 夫婦・家族でテレワーク、気を付けることは?

A. 作業部屋を分けることが難しい場合、お互いの仕事の重要情報保護のため、離席時はスクリーンセーバーとパスワードロックを。覗き見防止フィルター、生体認証などで、より情報管理が徹底できます。

Q. オンライン会議があるのですが。

A. カメラ・マイク内蔵タイプのパソコンが多いと思いますが、外付けWebカメラと、相手の声が聞き取りやすく、こちらの音声もクリアに届けられるヘッドセットは便利です。

Q. 会議中、家族の声や生活音、写り込みなどが心配です。

A. 単一指向性でノイズリダクションかノイズキャンセル機能付きのマイクを使うと、本人の声以外ほぼひろわないので便利です。また、背景をぼかしたり、バーチャル背景を利用できるアプリもありますよ。

Q. リビングのテーブルで作業していると疲れます…。

A. 資料などを広げることも考え、奥行き60㎝くらいの専用デスクを用意すると良いですね。また椅子の座り心地は作業効率に直結します。クッションなどで調節しましょう。長時間になる場合は、空気清浄機や加湿器などで室内環境にも気配りを。アロマディフューザーで香りを楽しんだり、アクティビティアプリで運動量を把握するのもおすすめです。

ティーケーネットサービス 社員さんのテレワークスペース

朝や日中は高窓から自然光が差し込み、明るく開放的な雰囲気でテレワークできます。

 

晴れた日は窓を開けて気持ちよく作業できるので、デッキ近くにスペースを設けました。

 

照明(デスクライト)があると集中しやすい。ノートパソコンは見やすいようスタンドに置いて目線を高くしました。外付けキーボードとトラックパッドで入力も手元で楽々!

sumica work space selection

これまでのsumicaから、テレワークにも便利な書斎や個人スペースをピックアップ!

階段周りで個室感を出す、採光のために窓に近いスペース、子どもの様子が分かるようにダイニングエリアなど、生活やスタイルに合わせてさまざま。

スペースを活用してお仕事時間を快適にしましょう。

(左)sumica2020/山築 YAMATIKU/DOLIVE
(中)sumica2019/ナレッジライフ
(右)sumica2020/ミサワホーム北越
(左)sumica2020/イエライフ 小出建設
(中)sumica2020/高田建築事務所
(右)sumica2020/若月商店 住まい'sパートナーわかつき
(左)sumica2020/オーガニックスタジオ新潟
(右)sumica2019/二村建築