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完成見学会で聞くべき、見るべきポイントとは?注意点も合わせて解説

新潟日報sumica編集部

完成見学会は、実際に施主が住む住宅を一定期間借りて公開しているイベントです。

毎月多くの工務店やハウスメーカーが完成見学会を開催しており、住宅のデザインや住み心地をリアルに体験でき、家づくりをする上でとても良い機会です。

しかし、完成見学会にふらっと行っても「なんとなく良い家だった」「悪くなかったけど、自分に合うのか分からない…」など、具体的なイメージを抱けずに終わってしまうかもしれません。

そこで今回は、完成見学会で聞くべき、見るべきポイントを4つずつ紹介します。

この記事を読んでポイントを押さえてから見学会に行けば、きっと理想とする住まいのパートナーを見つけることができるでしょう。

なお、sumicaでは新潟県内50社以上のすまいのパートナーを掲載しています。

最新の完成見学会やその他イベント情報もまとめているので、記事を読んだらぜひこちらから気になる見学会を探してみてください。

イベント情報一覧はコチラ 

完成見学会のメリット

家づくりを考え、気になる工務店が見つかったら、まずは完成見学会に行ってみることをおすすめしています。

完成見学会には、資料やネット上の情報だけでは分からないことがたくさんあるからです。

まずは、暮らしのイメージがしやすいという点。

実際に施主が住む家なので、モデルハウスよりも生活を想像しやすく、家づくりの参考にしやすいでしょう。

【完成見学会とモデルハウスの違い】
・完成見学会:実際に施主が建てた住まいを、引き渡し前に見学できるイベントのこと
・モデルハウス:工務店が自社の特徴や技術、強みを前面に押し出した「理想の家」のこと

モデルハウスは通常より高コストで設計されているため、実際に住む家の参考として行くとギャップを感じてしまいがちです。

一方で、モデルハウスはキッチンやお風呂といった設備は上位グレードを採用していたり、素材や設計にもこだわっていたりと魅力的な見どころがたくさんあります。

最新の設備を体感してみたい人や、気になる工務店の全力を見てみたい!という方にはモデルハウス見学もオススメです。


見学した工務店で自身も家を建てるなら、参考にするだけでなく、気に入った部分を自分の家づくりに取り入れることもできます。

家族構成や趣味など、一致する部分があったら間取りや仕様を同じように造ることもできます。

そして、工務店スタッフに直接話を聞くことができる点も重要です。

性能や仕様も大切ですが、スタッフとの相性はネット上では調べられません。

今後の幸せな暮らしを一緒に作る工務店のスタッフが、本当に信頼できるかを見ることができるのも、完成見学会の大きなメリットです。

完成見学会は、基本的に施主に引き渡すまでの1〜2週間ほどしか行われていません。

住みたいエリアや、気になる住まいの見学会には、積極的に参加してみましょう。

完成見学会で聞くべき、見るべきポイント

実際に完成見学会に参加したら、現地でぜひスタッフに聞いて欲しい、細かく見て欲しいポイントがあります。

【聞くべきポイント】

 ①基本情報
 ②こだわりポイント
 ③住宅性能について
 ④住宅価格について

【見るべきポイント】

 ①デザインや素材
 ②採光、通風
 ③細部の仕上がり
 ④スタッフの様子

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

なんとなく家全体を眺めているだけではなく、これらのポイントを抑えてより有意義な時間にしましょう。

完成見学会で聞くべきポイント

【聞くべきポイント①】 基本情報

まずは、見学する住まいの基本情報を確認しましょう。

敷地面積や延床面積、家族構成といった部分ですね。

家族構成が近ければ、面積はそのまま参考にできますし、将来家族が増えることを見越した設計がされていれば「自分たちはどうしようかな」と考えるきっかけになります。

他のポイントを見聞きする前に、事前の見学会情報や現地のスタッフに、基本情報は確認するようにしましょう。

【聞くべきポイント②】こだわり

スタッフに案内されるときぜひ聞いて欲しいのは、その住まいのこだわりポイントです。

施主にはどんな希望があって、どんなライフスタイルで、それらがどのように設計に反映されたのかは、工務店の設計力、提案力がわかる重要なポイントです。

アウトドアが好き、料理が好きといった趣味ベースでの設計や、家族を近くに感じたい、祖父母のために和室を用意したいといった生活に根ざしたものまで、施主の要望は多種多様です。

これまで気づかなかった自身のこだわりポイントに気づくチャンスでもあるので、ぜひじっくりと聞いてみてください。

【聞くべきポイント③ 】住宅性能

気密・断熱性能、耐震等級といった住宅性能も確認しておきたいポイントです。

多くの工務店が高気密・高断熱を掲げていますが、実際にどれくらい暖かいのかは見学会で体感してみなければ分かりません。

耐震等級については、見学する住まいの耐震等級だけでなく、標準でどれくらいを取得しているのか、耐震性能についてどのように考えているのかを聞いてみましょう。

その他、長期優良住宅や雪国型ZEHといった性能基準は補助金の対象条件になるものもあるので、確認してみましょう。

なお、断熱や耐震といった住宅性能がよくわからない!という方については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。

【耐震等級を知ろう】地震・災害に強い家を作るには?
【住宅の断熱性能】体感と光熱費はどう変わる? 

【聞くべきポイント④ 】住宅価格

完成見学会は、住宅価格について聞けるチャンスです。

施主のプライバシーもあるので、お問合せフォームなどで質問しても、具体的な金額を教えてくれる工務店はまずありません。

実際に対面したときだからこそ、聞きづらい金額面をスタッフに聞いてみましょう。

設備や庭、ガレージといった気になる部分の細かい金額や、土地と建物がどのような予算配分になっているかなど、気になることは遠慮せず質問して構いません。

自分がやりたい仕様の金額も、内容によりますが概算で答えてくれるかもしれません。

完成見学会で見るべきポイント

【見るべきポイント①】 デザインや素材

住まいを彩るデザインや素材も、見学会でよく見ていただきたい部分です。

家は使われている素材やその見せ方によって、おおきく印象に違いがあります。

特にフローリングや壁といったよく触れる部分に関しては、写真では分からない手触りやぬくもり、匂いをぜひ感じてみてください。

「こんな家で暮らしたい」と思えるか、暮らしを想像しながら見てみましょう。

【見るべきポイント② 】採光、通風

日当たり、風通しの良さも重要なチェックポイントです。

陽の光を心地よく感じられるだけの採光が取られているか、窓を開けたときは気持ちよく風が抜けてくれるかは、気持ちよく暮らすための大切な要素です。

同時に、窓の配置から隣家とのプライバシーが守られているか、においや排気が直接窓から入ってくるようなことがないかもチェックしましょう。

【見るべきポイント③】 細部の仕上がり

全体を見渡すばかりではなく、細部の仕上がりにも注目してみましょう。

家の中の細かい部分ほど、施工した職人の技術力が出るからです。

例えば、天井と壁のつなぎ目、段差や階段、収納、造作家具など木工部分を中心に、仕上がりの綺麗さや使いやすさをチェックしましょう。

【見るべきポイント④】 スタッフの様子

見るべきポイントは家だけではありません。対応するスタッフの様子もよく観察しましょう。

もし見学会に行った工務店で家を建てることになったら、大抵の場合その時対応した営業スタッフがそのまま担当につくことになります。

住まいだけでなく、スタッフが誠実に対応してくれるか、質問にはっきりと答えられる知識があるか、自分と相性が良いと思えるかも大切です。

もし見学会に行ったときも施工が進んでいたら、駐車位置や喫煙など、近隣住民へ配慮できているか=施主の今後の生活を考えているか、も見ておきましょう。

完成見学会での注意点

ここまで完成見学会で見るべき、聞くべきポイントを解説しましたが、ここからは見学会に参加する上での注意点を紹介します。

実際に施主が住む家にお邪魔させてもらう以上、迷惑にならないようこれらをしっかりと押さえて見学してください。

【注意点①】準備はしっかりと

完成見学会は大抵の場合完全予約制なので、ダブルブッキングにならないよう早めに予約するのがおすすめです。

見学会当日は1日に何組かの見学者がいて、それぞれ1時間〜1時間半ほどの時間が設定されています。

後がつかえないよう質問したいことをあらかじめまとめておき、見学時間や住所、駐車場の場所はしっかり確認しておくようにしましょう。

【注意点②】持ち物

見学会では、家具や廊下、階段など、長さや高さを確認したいタイミングがあるはずです。

家にキズを付けないよう、布製のメジャーを持っていくことをおすすめします。

その他、測った数値や質問・回答をまとめるためのメモ、設計が進行中なら図面も持っていくと良いでしょう。

【注意点③】マナーを守る

何度も言った通り、完成見学会は施主がこれから住む家をお借りして開催されています。

そのため、家にキズや汚れを残すようなことは絶対にしないようにしましょう。

もちろん裸足はNG。ほとんどの場合、見学時にスタッフから手袋やスリッパが配られますが、念のためこれらも準備できるとよいでしょう。

屋内での飲食も厳禁です。飲み物をこぼして床にシミができてしまったら大変なことになります

「少し飲み物が飲みたい」という場合でも、敷地外に出るようにしてください。

その他、設備に触れたり写真を撮りたいときはその都度確認し、小さいお子様を連れていく場合は、汚したり壊したりしないよう細心の注意を払ってください。

まとめ

今回は完成見学会で聞くべき、見るべきポイントについて解説しました。

見学会は家づくりをする上で最も参考になる、大切なイベントです。

理想の家づくりを形にできるよう、ポイントを押さえて有意義な見学会にしてください。

なお、sumicaでは県内50社以上の住まいのパートナーを掲載しています。

最新の完成見学会やその他イベント情報もまとめているので、ぜひこちらから気になる見学会を探してみてくださいね。

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