すまい

森と菜園に囲まれた家

新潟日報sumica編集部

森と菜園を眺め、景色の変化を楽しむ。

庭から見た外観。イチゴ畑の中にコスモスが揺れている

人生のセカンドステージを住み続けられる、やさしい家に

家族の憩いの場所は、屋根の形状を生かした吹き抜けがあるリビングダイニング。

南側の大きな窓がたっぷりと日差しを取り込み、明るく開放的な空間の中で、会話が弾む。

リビングダイニング。南側に大きく開口する窓から明るい日が射し、心地良い風が吹き抜ける。屋根の形状を生かした吹き抜けによって、より開放的な空間になっている。足元はやさしい触感の桐のフローリング。柱や家具との素材の変化、コントラストも美しい

奥さまの実家の敷地に新築を決めた時、大事にしたかったのは、子どもの頃から見てきた庭の景色だった。

「季節によって表情を変える森や、父が育てている果樹や野菜の成長が、心を和ませてくれます」と奥さま。

キッチンから見たリビングダイニングと庭。「ここからの景色も気に入っています。秋から冬もすてきですよ」と奥さま

緑の景色、庭や畑を家の中からでも最大限に楽しめるように、敷地に対して斜めに建物を配置することを建築家が提案した。

敷地の形に対して斜めに建物を配置したことで隣家との視線をずらし、森や畑の景色を最大限に取り込んだ

もう一つこだわりは、夫婦二人のこれからの人生に寄り添ってくれる、暮らしやすい家にすること。

階段の下には、アップライトピアノを収める予定。左はキッチン。サニタリーにつながる家事動線が効率的

「親の暮らし方を見ても、ほとんど2階を使っていない。1階だけで暮らせるのが理想でした」。

リビングダイニングに隣接する夫妻の寝室

2階は子ども部屋のみで、ほぼ平屋での暮らしに近い。

2階ホールの北側の窓からやさしい光が階段に入る
2階の子ども部屋。窓から美しい緑が見える

畑での収穫を楽しみながら四季が巡る美しさを愛でる、潤いのある日々が始まった。

スクエアの窓に切り取られた景色が絵のよう。四季折々の変化も楽しみ
シンプルな玄関デザインは夫妻のお気に入り。白い外壁に扉の美しさが際立っている

聖籠町 K氏邸