すまい

里山のような庭を楽しむ家

新潟日報sumica編集部

里山のような庭を楽しむ家

里山の林にいるようなリビング。木々の変化を見ているだけで和む

五感で季節を感じられる、里山をイメージした庭

蛇篭とハードウッドのフェンスに囲まれた大きな庭が、Y氏邸の主役だ。

門から玄関へ誘う敷石はゆるくカーブし、樹木が頭上で揺れる。

枝がこすれる音、草木の香り、鳥の声などを感じながら緑のトンネルを抜けていく。

奥行きを感じられるように造った枯山水(かれさんすい)の小川
季節ごとに庭を彩る山野草
外周目隠しには蛇籠のフェンスを使用

「庭に里山を再現したい」というYさん夫妻に、夫妻と長年の付き合いの造園会社が設計・施工で応えた。

40種類以上の樹木は株立ちや樹幹の曲がったものが多く、山で育った姿のまま庭に生きる。

変化に富んだ流木や石にコケがなじんで、より自然の趣に
アプローチに使った佐久鉄平石(さくてっぺいせき)は雨にぬれると違った風合いを出す
玄関へのアプローチは森の小道のような雰囲気

根元には石、流木があしらわれ、コケが盛り土を覆う。

自然素材にこだわったため、経年変化を楽しめる庭だ。

将来は庭全体がうっそうとなるだろうが、夫妻はそれも楽しみにしていると言う。

ハードウッドのデッキ。外構にも同じ素材を使い、統一感を図った

ガラス張りのリビングからは、常に庭を眺められる。

季節の移り変わりを感じながら、ゆったりと過ごす暮らし方だ。

「自然にある樹木や山野草に一番心が落ち着く」と、奥さまが目を細めた。

 

五泉市 Y氏邸