• TOP
  • マガジン
  • 【くらしを彩る】おすすめの花12月編~シンビジウム~
くらし

【くらしを彩る】おすすめの花12月編~シンビジウム~

平野保志(グリーン&フラワー「fuller(フラー)」オーナー)

日々のくらしを彩る花。

毎月のおすすめの花とお手入れ方法を紹介しています。

12月におすすめの花:シンビジウム

早いもので今年も残り一ヶ月。

先月は「一年の最後に咲く花」として菊をご紹介しましたが、12月はひと足早く晩冬〜春にかけて咲くランのシンビジウムをご紹介します。

シンビジウム:ラン科シュンラン属

シンビジウムは東アジアから東南アジアに自生するラン科の植物で、日本で流通するシンビジウムはそれらの原種を交配して品種改良したものがほとんどとなります。

近年は品種改良も進み大きく豪華なシンビジウムだけでなく、コンパクトで場所を取らない「テーブルシンビ」なども出来て、身近で飾りやすい物も増えてきました。

シンビジウムは、カトレア、パフィオペディルム、デンドロビウムと並び、四大洋ランの一つとされます。

中でもシンビジウムは、日本ではとても人気の高い種類です。

今では一年中切り花として出回っていますが、気温の高い時期は輸入物がほとんどで、気温が下がってくる12月頃からは国産も多く出回ります。

鉢植えのシンビジウムも年末になると贈答用や玄関、床の間飾りとして人気で、園芸店の店頭にはたくさんの鉢が並びます。

ランは東南アジアなど熱帯の暖かい所に自生する場合が多く、比較的寒さに弱いイメージですが、シンビジウムは寒さに強いランとして知られています。

切り花のシンビジウムも、とても長持ちで涼しい場所では1〜2ヶ月も花が持つ事もあります。

そんなシンビジウムの切り花をより長く楽しむ方法について、紹介していきます。

シンビジウムのお手入れ方法

【STEP1】 切り戻しを行う

茎の太いシンビジウムは、水を吸う切り口が時間がたつと白けてきます。

そんな時は茎を水の中で少し切り戻す「水切り」を行い、水の吸い上げを良くしてあげましょう

(左)白くなった茎
(右)水切りの様子

【STEP2】 花瓶の水替えを行う

比較的寒くなってきたこの時期は、花瓶の水も汚れにくくバクテリアの繁殖も少ないですが、2〜3日に一度は水を替えてキレイにしましょう

 

【STEP3】 涼しい場所に置く

玄関や廊下など暖房の風が直接当たらない涼しい所に飾りましょう。

凍るような場所はNGですが、比較的涼しい場所に置くことで花の老化を遅らせて長く楽しむ事ができます

【シンビジウム・手入れ時の注意点】花粉キャップは取らないように!

花の中央に付いているのは花粉キャップといわれ、触るとポロッと取れます。

しかしこれを取ってしまうと花が悪くなるのが早まるので、取らないように注意しましょう

緑の丸に囲まれている部分が「花粉キャップ」。取らないように注意しましょう

またお店でシンビジウムを選ぶ際はここを良く見ると良いかもしれませんね。

1本から飾れる気品あふれる花

一本でも存在感のあるシンビジウムは花色も豊富で、よく見ると咲き方も品種によって違います。

是非お好みのシンビジウムを見つけて、今年最後の花飾りとしてお家に飾ってみてはいかがでしょうか。

  • TOP
  • マガジン
  • 【くらしを彩る】おすすめの花12月編~シンビジウム~