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特集

【わたしとくらし】大嶋屋呉服店/着物ライフスタイルサロン大嶋屋 大嶋美樹子さん(後編)

新潟日報sumica編集部

新潟で活躍する人の仕事やくらしを紹介する「わたしとくらし」コーナー。

前編のわたし編では、自宅の一部をリノベーションした着物サロンを拠点にさまざまな活動をする大嶋美樹子さんに話を聞きました。

大嶋屋呉服店

大嶋美樹子さん 常務取締役

1979年、五泉市にある老舗呉服店に生まれる。
2006年に風呂敷専門店の「ふろしきや」を新潟市中央区にオープン(現在はネットショップのみ)。
2019年に完全予約制の「着物ライフスタイルサロン 大嶋屋」を新潟市江南区にオープン。
本店とサロンでの展示会などの企画のほか、きものを着る機会の創出に力を入れている。他にも、風呂敷講座の講師や「きもの文化検定」の新潟事務局など幅広く活動。

今回は、後半の「くらし編」。

祖母の介護で帰郷したのをきっかけに、「継ぐ気はなかった」という呉服屋として生きていくことを決めた大嶋さん。

1日の過ごし方や、日々のくらしについて語っていただきました。

和風住宅のリフォームを考えている
自宅を店舗にリノベーションしたい
古いものを受け継いで使いたい

…こんな方には特にオススメの内容です。

今のお住まいにはどれくらい住んでいますか?

祖母と暮らすために帰郷してからなので、2005年頃からですね。

その頃はもちろんサロンではなく、普通の民家でした。

1階の約半分のスペースをサロンとして2019年にリノベーションしました。

もともとキッチンがあった場所はサロンのカウンタースペースに。
プライベートなキッチンは、1階奥にあった納戸に移動(左の写真は大嶋美樹子さん提供)
カウンター背面の扉を開けると、シンクや収納棚が隠れている

1階の奥には仏間などがそのまま残してありますが、お客さまからお預かりしているきものの保管やお着替え部屋として使っています。

プライベートな空間は2階にある3部屋ですが、朝などは1階のサロンスペースで過ごす時間も結構ありますね。

サロンとプライベート空間を仕切る扉は床から天井まであり、壁と同じ高さなので一見扉であることが分かりにくい造りになっている

2階は昔のままです。

両親が昔から呉服屋の仕事で忙しく、子どもの頃は週末になるとこの家で過ごすことが多かったんです。

だから私にとっては大好きな祖母と過ごした大切な空間です。

2階のリビング。もともとは音楽用の部屋だったようで半防音仕様になっている。
テレビはあまり見ないそうで、2階にテレビはない。
左/子どもの頃はここでよくピアノをひいた思い出の部屋でもある
右/螺鈿(らでん)と漆塗りのテーブルはおばあさま愛用のもので、大嶋さんも気に入っている

1日の主なスケジュールついて教えてください

朝は5時に起きて、1階の神棚と仏壇にお参りをします。
その後はサロンでコーヒーを入れて、メールチェックしたりします。朝食は取りません。

7時半くらいまでは仕事の計画を立てたりする集中タイムですね。
8時頃から掃除や洗濯をして、それからきものに着替えてからは、お客さまのための時間です。

睡眠時間が短くても大丈夫だという大嶋さん。
今は朝型で午前中に集中する分「夜は何も考えてません(笑)」

だいたい10時頃からお客さまをお迎えします。

サロンは基本的に1日2組限定なので、お客さまは午前と午後お一人ずつ。

昼間に来ていただくのが難しい方もいらっしゃるので、夜に着付けレッスンをすることもあります。

お客さまをお迎えしない日は納品や打ち合わせ、県外への仕入れなどで飛び回っていることが多いですね。

家で食事をすることは少なくて、お客さまとのランチやディナーも含め、外食することが多いです。

寝る時間はだいたい12時以降。

お気に入りの空間や過ごし方は?

今は、静かな朝にサロンでコーヒーを飲みながら庭を眺めることですね。

サロンから見た庭。サロン開設にあたり、駐車場確保のため庭を潰すことも考えたが、今では無くさなくてよかったと胸をなで下ろしている

サロンを開くまでは庭のことがよく分からず、庭の管理=負担と考えていたこともあったのですが、少しずつ庭のことが分かるようになってからは、ぜいたくな時間だと感じています。

お気に入り道具などはありますか?

祖母が使っていた物を今でもいろいろと使い続けています。

サロンで使っている壁掛け時計もその一つです。

左/サロンにある手巻き式の壁掛け時計。どこか懐かしい音色で時を告げる
右/時計のねじを巻くときなどに使う踏み台もお気に入り。引き出しが付いている

きものもそうですが、いい物は長く使えるものが多く、それを受け継いで使っていくことが好きですし、大切だと思っています。

1階のリノベーションの際には設計士さんに、できるだけ残せるものは残したいというお願いをしました。

最後に、理想の暮らしについて教えてください

プライベートでこうしたいというのはあまりなくて、海外旅行に行きたいくらいですね(笑)

今はとにかく仕事を一生懸命やって、一人でも多くのお客さまに「この店を選んでよかった」といってもらえるようになりたいです。

京都などでは、宿泊しているホテルからパーティーなどに参加するときに、きもののレンタルや髪のセットなどをお部屋でできるサービスがあります。

新潟のホテルにも着替え室はあるのですが、自分の部屋だけで完結できる環境がないので、このサロンでそういうことをできるようにしたいですね。

まだ先は長そうですが、がんばります。

 

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大嶋屋呉服店/着物ライフスタイルサロン大嶋屋
TEL. 025-385-7613
新潟市江南区旭 ※詳細は予約の方にのみお知らせ
ホームページ https://oshimayagofukuten.com/
インスタグラム @oshimaya025 

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