
【わたしとくらし】曹洞宗 桃源山 養廣寺 副住職 乙川大樹さん(前編)
新潟で活躍する人の仕事やくらしを紹介する「わたしとくらし」コーナー。
今回は、阿賀野市にある養廣寺(ようこうじ)の副住職・乙川大樹(おとがわ だいじゅ)さんに話を聞きました。
現在の仕事内容について教えてください

養廣寺(ようこうじ)という曹洞宗のお寺の副住職をしています。
また、阿賀町にある宝来寺(ほうらいじ)の住職も兼務しています。
皆さんが想像しているように、お墓の管理や、葬儀・法事で仏さまをご供養させていただくほか、当寺では坐禅体験や寺ヨガなども行っています。
とても歴史のあるお寺ですね
この場所は、1532年(天文元年)に建てられた「華蓮寺(かれんじ)」というお寺だったのですが、1627年(寛永4年)に新たに開山された際に「養廣寺」と改称したのが始まりです。
私の父である現在の住職で第27世となります。

お寺に生まれた乙川さんですが、人生の転機はありましたか?
祖父も立派な僧侶でしたし、子どものころから何となく「そちらにいかねば」という気持ちはずっと持っていました。
思春期の頃は、毎日のように「寺を継げ」と言われていたこともあり反発する気持ちもありましたが、自分の前に敷かれたレールを自然と進んできた感じなので、転機というほどのものはないかもしれません。

ただ、僧侶になるんだということを強く意識し始めたのは、大学への進学ですね。
駒沢大の仏教学部に進まれたんですよね?
小・中学生の頃は、地元のサッカークラブに所属していました。
フットサルの全国大会では優勝も経験したので、サッカー関係で県外の強豪校へ進学する仲間もいたのですが、私は駒沢大への進学を考えて別の高校を選びました。
きっとその頃から僧侶になることを現実的に意識し始めたのだと思います。
大学の仏教学部は寺の息子が多く、同じ境遇の仲間と学んでいくことでいよいよ覚悟が決まったという感じですね。
卒業後は横浜市にある曹洞宗の大本山・總持寺(そうじじ)に入り、3年半ほど修行した後に新潟に戻ってきました。
坐禅(ざぜん)体験はいつ頃からやっているのですか?
坐禅体験は私が養廣寺に帰って来てから始めた取り組みです。
当寺には県内でも数少ない坐禅堂があります。

もともと養廣寺は修行寺だったので、大正時代までは修行僧がいて、坐禅堂を利用していました。
坐禅は調身・調息・調心と言われ、姿勢・呼吸・心を整えるのが基本です。
当寺の坐禅会(坐禅体験)は「坐禅堂で坐る日本一気軽な坐禅会」がキャッチフレーズ。
初めての方でも丁寧に説明しますので、ぜひ気軽に坐禅に親しんでいただきたいですね。
テラヨガ(寺ヨガ)など、面白い取り組みもしていますね
テラヨガは今年の7月から始めたばかりなんですが、ヨガの講師をお呼びして本堂で行っています。
ヨガ未体験、初心者の方でも参加しやすいプログラムです。

他にも、お寺を訪れる方が多いお盆の時期にキッチンカーに来ていただいたこともありましたが、好評でした。
今後の展望について教えてください
これから25~30年後には、今よりも檀家さんが4分の1も人口が減ってしまうといわれています。
人口減少はどんな業界でも悩みの種ですが、私たちも今後この寺をどう維持していくか、若い世代にどうやってお寺に来ていただくかということを考えていかなくてはなりません。
お寺として今までと同じことを当たり前のように続けていくのか、何か新しいやり方を始めていくのか。
今はいろいろと試行錯誤している段階です。
お寺のwebサイトにも力を入れているので、ぜひ一度のぞいてみてください。

…これからのお寺の在り方について模索を続ける乙川さん。
そんな乙川さんのプライベートも含めたお話は後編で!
~くらし編へつづく~
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養廣寺(ようこうじ)
住所:阿賀野市駒林1768
TEL:0250-67-2704
ホームページ https://youkouji.net/
インスタグラム @tougenzan_youkouji