【わたしとくらし】ARCH lab.(アーチ ラボ) プランナー/アートディレクター 佐藤かすみさん(前編)
新潟で活躍する人の仕事やくらしを紹介する「わたしとくらし」コーナー。
今回は、「Art+design」という切り口で、ウエディングプロデュースや親子の撮影会を手掛けるARCH lab.(アーチ ラボ)の佐藤かすみさんに話を聞きました。
現在のお仕事について教えてください
ARCH lab.は、私と代表の2人のチーム名なのですが、初めはウエディングのプランニングをメインに行っていました。
コロナ禍の影響でウエディング業界が下火になってしまったこともあり、新たにキッズやママさんの撮影会などを行う「PUU(プー)」というブランドや、いろいろな用途に使えるアトリエのようなスペース「HACO 0(ハコ ゼロ)」を立ち上げ、活動の幅を広げています。
「Art+design」をキーワードに掲げていらっしゃいますね
今までのウエディング写真や招待状などのアイテムは、どれもデザインが似ていて「面白くない」という感覚があったので、もっとオリジナリティーがある「世界で一つだけのウエディング」を提案してきました。
キッズたちの写真も同様で、もっと楽しくてかわいいものがあってもいいのでは? という思いがありました。
そこで、「PUU」ではお誕生日や七五三、入園・入学などの記念に写真を撮って、その写真をベースにアートのようなデザイン要素を加えた作品を制作しています。
人生の転機について教えてください
私はずっとダンスの世界にいました。
子どもの頃のクラシックバレエから始まり、高校ではダンス部、大学は日本女子体育大の舞踊学部に進学しました。
卒業後は某テーマパークのエンターテインメント部に所属したのですが、何かを演じるのではなく、もっと“自分”を表現したいという思いが募り、コンテンポラリーダンスの道に進みました。
その後、20代で新潟に戻り、3年間限定のダンスカンパニーを立ち上げました。
他にも、ダンス講師や振付師としても活動し、2006年にはNoismの準ダンサーになったのですが、ケガが原因で2007年に引退しました。
ダンスの世界からどういった経緯でウエディング業界に?
引退した年に、親友の結婚式の招待状やプロフィールムービーなどを作ることになり、それがとても喜んでもらえて、自分も楽しかったんです。
翌年には私も結婚することになり、セルフプロデュースで結婚式を挙げました。
ダンスカンパニーで活動していた頃は、衣装や映像などの舞台演出やフライヤーのデザインにも関わっていたので、そういう経験が生きましたね。
その後、ウエディングのペーパーアイテムに特化した仕事や、ウエディング関係のクリエイターチームでの活動を経て、現在に至ります。
ダンス(舞台)とウエディング(デザイン)は全く違う世界のようですが、「やりたいことをいかに表現するか」という点ではどちらも共通する部分があると思います。
特に大変だったこと、苦労したことについて教えてください
ずっとダンスをしてきたので、やっぱりケガでダンスができなくなったことですね。
しばらく引きこもりになりました(笑)
ウエディングに関わってからは、新型コロナウイルスの影響は大きかったですね。
また、Instagramをはじめとする集客ツールの変化もとても早くなっていると感じます。
今後の展望について教えてください
これからもこの場所で大好きなデザインやアートに関わりながら、ワクワクすることを提案していきたいですね。
特に「PUU」の活動では、子どもたちが成長してもずっと来てもらえたらうれしいです。
男の子の場合は思春期になると写真を撮りたがらなくなりますが、「PUUなら行きたい」と思ってもらえるような、いつまでもカッコいい存在でありたいですね。
これまでのことを振り返ると、人のご縁には本当に恵まれていると感じています。
私のことも、皆さん親しみを込めて「PUU(ぷー)さん」と呼んでくれるのはうれしいですね。
…終始笑顔でインタビューに答えてくれた、エネルギッシュでポジティブな佐藤さん。
そんな佐藤さんの住まいの話は後編「くらし編」で!
~くらし編へつづく~
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ARCH lab.
住所:新潟市中央区女池8-15-15
ホームページ https://haco0.com/
インスタグラム @puu_fromarch