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特集

第2の森林!木の家が炭素を貯蔵してるってホント?

新潟日報sumica編集部
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木の家は炭素を貯蔵している?

植物が大気中の「二酸化炭素」と土中の「水」を取り込んで、成長に必要な有機物を作る「光合成」反応については皆さん、ご存じと思います。

この光合成で取り込まれた「炭素」は木の中に貯蔵されています。

しかし、木材に加工された状態でも「炭素」が閉じ込められていることはあまり知られていません。

樹木は、光合成により大気中のCO2(二酸化炭素)を吸収するとともに、C(炭素)を蓄え成長します。

木材を燃やしてみると、木には炭素がたくさん貯蔵されていることが分かります。

木材が燃えたときに水やガスが抜けて炭素のみが残ったものが炭です。

木材に含まれている炭素の量は木材の重さの50%にもなります(木の種類によって違いがあります)。

この黒くなった「炭」が木が貯蓄していた「炭素」です

木は木材として住宅に使用されている間も炭素を貯蔵し続けます。

木材が傷んで廃棄されるときまで大気中に二酸化炭素として放出されることはありません。

木の家を建てることは今、世界で取り組まれている「脱炭素」と「環境保全」に貢献することができるのです。

木の家で「第2の森林づくり」

「森林」も「木でできた家や家具」も炭素を貯蓄しています

炭素を貯蔵している木の家をたくさん建てることは、都市における「第2の森林づくり」になるとして全国で取り組みがスタートしています。

新潟県でも県産の木材を使って、新しい街づくりを進めているエリアがあります。今回、そちらにおじゃましました。

県産材を使ったまちづくり

新潟土地建物販売センター株式会社×株式会社石田伸一建築事務所×株式会社スノーピークの3社が協働でコンセプト作りを行い、2022年に新潟市西蒲区和納地区に生まれた街「野きろの杜(のきろのもり)」

約6,600坪の広大な敷地内に34区画の分譲地と8戸の賃貸住宅からなる住宅エリア、約540坪の広場「Life Site野きろ」、生活・交流施設「Mall Site野きろ」を備えています。

街の中心にある「Life Site野きろ」は日常的にアウトドアを楽しみ、交流できる場

自然素材で風景を整える

「「野きろの杜」は人と人が野遊びでつながる街。森と街をつなげることをやりたかったんです。建築は風景を作る仕事だと思っています。この「野きろの杜」を30年後、もっと先も美しい風景にするために田園風景に馴染む建築素材として県産の杉板や外壁、しっくいなどの自然素材を使っています。」

石田伸一さん。名刺に記された肩書は林業建築家。2020年から製材所も経営

自然を楽しむライフスタイル提案

「野きろの杜」中心の「Life Site 野きろ」にはファイヤーピット(焚火台)があり、バーベキューや焚火など、キャンプ初心者でも気軽にアウトドアを満喫できます。

スノーピークのショップを常設する「Mall Site野きろ」が野遊びをサポート

また、全ての戸建て住宅はアウトドアリビング(室内と屋外をつなぐ共有空間)を設けることが条件。

家に居ながら自然を楽しむ、新しいライフスタイルを提案しています。

石田さんが手掛けた住宅は魚沼産の杉板と安田瓦の外観が美しい

「建築として美しい風景を作るために家づくりのガイドラインを徹底しました」と石田さん。

戸建て住宅の外壁に県産杉を使うほか、構造性能や意匠、外構まで、「野きろの杜」ならではの細かなルールが設けられています

土間リビングを中心に、四方に開口部を設けた住宅の内部空間

「第2の森林づくり」を県産材で

石田さんが県産の杉板を外壁に使っているのは、新潟県の良い木材を使って林業を活性化していきたいという思いがあります。

「僕たちは未来の子どもたちのために森を残していかなければいけません。そして脱炭素問題も未来の大きな課題です。木材は重さの半分の炭素を保有できるので、木で家を作ることで、たくさんの炭素を保有できます。「野きろの杜」のように県産材を使った家が集まる街を作ることは「第2の森林づくり」とともに県産材の活用を促進できます」

地材地建を広げていく

人口が減少している現在、家を建てる人も減少しています。

「でも家を建てる人たち全員が県産材で家を建てるようになれば、新築する数は減っても県産材を使う量は増える可能性があります。地材地建をもっと広げていきたいです」と話します。

「Maison Site野きろ」は魚沼杉を使用したメゾネットタイプの賃貸住宅(2階建て)が全8戸あります

「僕の原風景は出身地の十日町市旧松代町にある、古民家のある集落。そこには江戸末期の建物が現存しています。「野きろの杜」の杉板の家のイメージもここからきています。今後も美しい風景を作り、森と街をつなげることを日本全国でやっていきたいと思います」

弥彦山を望むデッキテラスからの眺め。森と街がつながる空間がつくられています。

まとめ

「野きろの杜」の「Life Site野きろ」では、一般の方もスノーピークのキャンプギアで焚火やバーベキューなどデイキャンプが利用できます(予約制)。

また、共有スペースでは毎月マルシェを開催しているので、住民以外の人も気軽に訪れることができます。のどかな田園地帯に広がる「第2の森林」に足を運んでみませんか。

 

※「にいがた育ちでつくる~にいがたの県産材~」はコチラ

 

協賛:新潟県農水産部林政課

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