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【くらしを彩る】おすすめの花8月編~トルコキキョウ~

平野保志(グリーン&フラワー「fuller(フラー)」オーナー)

日々のくらしを彩る花。

毎月のおすすめの花とお手入れ方法を紹介しています。

8月におすすめの花:トルコキキョウ

今月は夏から秋にかけて旬を迎えるトルコキキョウのご紹介です。

トルコキキョウ:リンドウ科ユーストマ属(旧学名リシアンサス属)

トルコキキョウと聞いても花姿を想像できる方はあまり多くはないかもしれませんが、御祝いから御供えまで幅広く使われ、お花屋さんの店頭には必ずと言っていいほど置いてある人気のお花です。

トルコキキョウは名前とはうらはらに原産国はトルコではありません。

またキキョウの仲間でもありません。

原産国はアメリカで、その後イギリスに渡り日本へ持ち込まれたとされています。

第二次世界大戦の影響で、他国のトルコキキョウはほぼ絶えてしまっていましたが、日本では1960年代に品種改良が盛んに行われました。 

現在流通している品種のほとんどは日本原産となっています。

ちなみにトルコキキョウの名前の由来は花や蕾がトルコ人のターバンに似ていることや、原種の花の色が「トルコ石」や地中海の色を思わせるなど諸説あります。

キキョウの部分については花の形がキキョウに似ていることからとされています。

日本で品種改良が盛んに行われたため、トルコキキョウは品種がとても豊富です。

花姿は「一重咲き」「八重咲き」「フリンジ咲き」「大輪」「小輪」など、同じ花でも全く形の違う種類もあります。

色に関しても単色の紫、ピンク、白、緑、赤、黄色など…そして一つのお花の花弁に2色の色が分かれて咲く複色(バイカラー)などもあり品種は300を超えるともいわれてます。

トルコキキョウのお手入れ方法

夏が旬のトルコキキョウは花持ちが良く、しっかりと管理してあげれば夏でも2週間ほど飾れるオススメのお花です。 

【STEP1】余分な葉を取り除く

before
after

他のお花も同じですが、余分な葉を取り除いてお花に余計な力を使わせないことで、花持ちがグッとアップします。

【STEP2】茎を切り戻す

切り口を新鮮な状態にし水の吸い上げを良くします。

【切り戻しとは】
水を吸い込む部分(茎の断面)を新しくすることで、水を吸い上げやすくすることができます。
この茎をカットする作業を「切り戻し」と呼びます。

ハサミで切り口を切り戻すか、トルコキキョウの場合は茎を手で折り根元をギザギザにさせると、水の吸い上げが良くなります。

また、トルコキキョウの茎は節があります。節の所で切り戻しをしてしまうと水の吸い上げが悪くなるので、節を避けて切りましょう。

【STEP3】水の量は少なめに

トルコキキョウの茎は固くしっかりとして腐りにくいですが、夏場は水温も高くなりやすく腐敗が早いです。

水に浸かってる部分はより腐りやすくなるので水の量は少なめに飾りましょう。

【STEP4】置き場所は涼しい所で

生花は生鮮食品と同じです。

気温の高くなる場所はそれだけで傷むスピードが早くなります。

直射日光の当たる場所や熱がこもるお部屋は避けましょう。

またエアコンや扇風機の風が直接当たってしまうと、お花の水分が抜けて急激に枯れてしまいます。少し離して風が直接当たらない場所に飾りましょう。

暑い夏にも長持ちする花

トルコキキョウは今やバラやダリアなどに並ぶ主役級のお花のひとつとなっています。

暑くて花持ちの悪くなってしまうこの時期は、魅力満載のトルコキキョウを手にとってみてはいかがでしょうか?

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