【柿川に憩う①】空き家と暮らしを結びつけるかきがわ不動産~住まい通信すまっしゅ Vol.216~
近年社会問題と化している空き家。うまく利活用することで、街の活性化につなげることができたら…そんな思いから誕生した「かきがわ不動産」。
2017年の設立以来、数十件の物件を手掛けてきた。今回はその取り組みをお届けする。
かきがわ不動産は建設業の池田組が運営している。
創業が1915年という歴史ある企業で、その昔は近くの柿川で舟運を営んでいたという。ちなみに「かきがわ不動産」という名前には「主流である信濃川に対して柿川は支流。
大きな不動産情報には出てこない支流的な空き家物件を紹介して、必要とする人のニーズに応えていきたい、という意味を込めた」と専務取締役の池田雄一郎さんは語る。
かきがわ不動産が関わった物件のひとつ「416 STUDIO WATARIMACHI」は、築40年の古いビルをリノベーションしてシェアアパートメントにしたものだ。長岡造形大の教員や学生が住居兼アトリエとして活用している。
また「中島のシェアアトリエプロジェクト」として手掛けたシェアスペース「ひらく」は、新築物件ではあるものの、元々その場に建っていた古民家の部材を使用するなど、かつての住まいの記憶を引き継いで建てられた。
現在はカフェやベビーマッサージ教室などが入り、街のにぎわいの一助となっている。
「かきがわ不動産」を起こして4年目の2020年、柿川近くの街なかに点在する店やアトリエなどの拠点を結んで、巡ることができるようなイベントをしたいと始めたのが「かきがわひらき」だ。
現在は春と秋の年2回開催し、好評を得ている。もっと回数を増やしてほしいという要望もあるほどだ。
このにぎわいや楽しさを限定的でなく日常的なものにできたらと、現在取り組んでいるのが「KAKIGAWA LIVINGPARK」だ。さてそれはどのようなものか、次号で詳しくご紹介したい。
■協力:かぎがわ不動産
■文・編集:和田明子、和田竜哉(リバティデザインスタジオ)
※住まい通信すまっしゅ2023/6/8掲載
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