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【くらしを彩る】おすすめの花6月編~紫陽花(アジサイ)~

平野保志(グリーン&フラワー「fuller(フラー)」オーナー)

日々のくらしを彩る「花」。

毎月のおすすめのお花とお手入れ方法を紹介しています。

6月におすすめの花:紫陽花(アジサイ)

6月と言えばジメジメ・しっとりの梅雨ですが、雨の中きれいに花を咲かせてくれるアジサイのご紹介です。

アジサイ:アジサイ科アジサイ属

アジサイは世界中で楽しまれている花の1つですが、アジサイの原産地はなんとこの日本なのです。

昔に日本から中国に渡りシルクロードを伝わってヨーロッパへ伝わりました。

イギリスなどで東洋の花として人気が上がり、品種改良が進み西洋アジサイとして大正時代に日本に逆輸入されてきました。

アジサイには大きく分けて2つのタイプがあります。

日本古来の「ガクアジサイ」と、ヨーロッパで改良され皆さんがよく目にする「手まり」のように集まった「ホンアジサイ」です。 

今ではこのホンアジサイ(西洋アジサイ)が一般的なアジサイとなっています。

切り花で出回っているアジサイは西洋アジサイがほとんどで、花色や咲き方などさまざまな種類があります。

また、とても花持ちが良いことから国産だけでなく韓国・コロンビア・ニュージーランド・オランダなど、海外からも輸入されています。


特にオランダ産はかつてはアジサイの切り花では最高品質とされ、高価な値段で店頭に並んでいました。 

最近では国産のアジサイを作る農家さんも増え、オランダ産に負けない品質の良いアジサイも並ぶようになってきています。

紫陽花(アジサイ)のお手入れ方法

アジサイの切り花は本来、外国から輸入できるほど強く長く楽しめるお花ですが、水落ちがしやすく(=しおれやすく)長く持たないと思われている方も多いと思います。

アジサイの水揚げ(=水を吸わせる作業)は他の花と少し違ってひと手間加えてあげる事でとても長く楽しめます。 

【STEP1】茎を広く&斜めにカットする

まずは水をより多く吸えるように茎を広く、斜めにカットします。

ハサミよりカッターやナイフの方がカットしやすいです。

【STEP2】茎の中にある綿を取り除く

茎を斜めに切ったら茎の中にある綿をナイフなどを使い綺麗に取り除きます。

縦に割れ目を入れてあげると、より水の吸収が良くなります。

【STEP3】皮部分を剥ぐ

さらに茎が木質化した茶色い部分がある場合は茶色い皮の部分を剥いでいきます。

【STEP4】葉の蒸散を防ぐ

新聞紙で花と葉の部分を巻き、吸収した水分が葉から蒸散するのを防ぎます。 

そのまま深水(茎の半分位まで)の花瓶に入れて2〜3時間程度浸けておきます。

※この方法で水が揚がらない場合は「湯揚げ」と言って、深水に浸ける前に切った切り口を80℃〜100℃程度のお湯に20〜30秒程浸けてすぐに深水に入れてみてください。驚くほどシャキッと水揚げが出来ると思います。

お店で売られているアジサイはほとんどがこの水揚げがされている状態で売られてますが、長さを切る際やお庭から摘んできたアジサイを生ける時には是非行ってみて下さい。

梅雨が楽しくなる花

アジサイの切り花は今では輸入品も出回り、一年中お店で見られるようになりましたが、やはり輸入物は高価でなかなか手が出にくいかもしれません。

この時期は、国産のアジサイが手に取りやすいお値段でお花屋さんに並びます。

各地でもアジサイの名所から開花のニュースが流れ梅雨時の楽しみとなっています。 

ご家庭でもアジサイを飾り梅雨の季節を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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