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【エシカルアクション①】必要なモノを必要な量だけ~今すぐできる「食品ロス」対策~

庭山愛子(株式会社エイト代表)

前回は「エシカルって何?」というテーマで、私たちの会社、株式会社エイトで掲げている「エイトマインド」についてご紹介しました。

<エイトマインド>
1. 必要なモノを必要な量だけ
2. NO!使い捨て
3. 全ての生命(いのち)に配慮を
4. レスウェイスト ゴミを出さない工夫を
5. できるだけ近くのモノを(地産地消)
6. 家庭菜園、ハーブを育てよう
7. ポジティブに愛を持って
8. 地球に優しく心地よく暮らそう

この「エイトマインド」に沿って

"日常生活に取り入れやすく継続しやすい”エシカルアクション

について、解説していきます。

我慢しない「節約」

今回は、エイトマインド1「必要なモノを必要な量だけ」について。

毎年メディアなどで「値上げの春」というフレーズを耳にします。物価高に歯止めがかからないといった状況ですよね。

2022年秋の帝国データバンクによると、食品の値上げによる家計負担額は年間で68,760円だそうです。

食品だけでなく、光熱費などの料金も上がっている中で、これからも物価上昇による家計への負担が増え続けることが想定されます。

そんな中で私たちが消費者として対策できることは何でしょうか。

おそらく、真っ先に頭に浮かぶのは「節約」ですよね。

しかし「節約」と聞くと、「無駄使いをやめて生活を切り詰める」など、少しネガティブな印象を持つ方もいるかもしれません。

あくまで「我慢をする」節約ではなく、今回はエイトマインド流

・ちょっと視点を変えた物価上昇対策

として、お話をさせてください。

フードロスとフードウェイスト

京都市食品ロスプロジェクト公式サイトによると、一世帯あたりの食品ロスは年間で約60,000円だそうです。

これは先程お伝えした食品値上げによる家計負担額とほぼ同額!

食品ロスとは、「まだ食べられる食品の廃棄」を意味します。

日本の食品ロスは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた食糧援助量の1.2倍に相当すると言われています。

 これらは国民1人あたりに換算すると毎日お茶碗一杯分の食べ物が捨てられている事になります。

1人が毎日お茶碗一杯分の食べ物を無駄にしている。なんともったいない事でしょう!

日常でできるフードロス対策

フードロスは主に家庭系と事業系の2つに分けられます。

消費者としての家庭系フードロス対策としては、食材を買いに行く時は小腹を満たしてから行く。

これが1番効果的です!笑

空腹状態だとついあれこれ買ってしまうんですよね…。

買い物に行く前には冷蔵庫の中を確認する、買い物リストを作る。

冷蔵庫の中や、パントリー内の保管場所も決めておけば、整理整頓ができる上に消費期限切れも防げて一石二鳥です。

その他にも、

・量り売り対応してくれるお店で必要な量だけを購入する

・野菜など冷凍食材を適正に保存する

なども、フードロス対策になります。

消費者として、事業系フードロスを減らすには

・飲食店では…きちんと食べ切れる適正量をオーダーする

・スーパーでは…「てまえどり」=奥から商品を取らずに陳列されている賞味期限の順番に購入する

など、おそらく日常的にやっているようなこともフードロス対策であり、立派なエシカルアクションなのです。

ささいな事に思えるかもしれませんが、そんな日常のちょっとした行動がフードロスを減らす大きなキッカケとなります。

もちろん、食料資源の有効利用だけでなく、廃棄される際の手間やコストの削減にもつながります。

環境省が2020年3月に発表したデータによると、ゴミ処理にかかる経費は年間2兆円超。このうち半分近くが食べ物ゴミであると推測されています。

食べ物のゴミはその80%を水分が占めているため、焼却処分で大量の二酸化炭素を排出する上、莫大なエネルギーやコストも要します。

もちろん、これらは全部税金です。

フードロスは環境だけでなく財政にも大きな負荷をかけているのです。

食べ残しは、せっかくお金を出して購入したものを無駄にしてしまう事になります。

そしてそれらを処分するためにまたお金が必要となる…。

日常生活の中で1人1人がフードロスに向き合えば、きっと大きなプラスの変化が起こると信じています。

フードバンクを活用!

フードロスに向き合う方法はまだあります。

「フードバンク」という言葉をご存知の方も多いと思います。

家庭で余っている食べ物を学校や職場などに持ち寄り、

それらを地域の福祉団体や施設が取りまとめてフードバンクに寄付する活動をフードドライブと言います。

食べないけれど、捨てるにはもったいない…

でもどこに持っていけばいいか分からないし、忙しいし、なかなか寄付にいけない…

そんな時におすすめなのが、「ファミリーマート」さんのフードドライブです!

全ての店舗でやっているわけではないので実施店舗の確認は必要ですが、コンビニ特有の、いつでも気軽に持ち込めるというシステムでとても便利です。

この他にもこども食堂や行政の機関など、受け入れてくれるところは案外たくさんあります。

フードロス対策としてフードドライブを活用することも、立派なエシカルアクション!
 

環境を意識した買い物を

「必要なものを必要なだけ」

無駄なく正しく消費することで、結果として廃棄にかかる経費も削減され、地球にも社会にも家計にも優しい好循環となります。

「買い物は投票」です。

商品を購入する際に、以下のことを意識してみましょう。

<商品購入時に意識したいこと>
・働く人と環境に配慮されて製造されているか
・トレーサビリティに無理はないか
・そもそも本当に必要か
・無駄なく使い切ることができるか

本当に納得して購入したものに囲まれる生活は、きっとずっと心地良いはず。


次回はエイトマインド2「NO!使い捨て」について、お話しさせていただきます。

楽しみながらエシカルに向き合い、地球にも自分にも心地よく過ごせたらいいですね。

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