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くらし

【エシカルって何?】地球にも自分にも優しい暮らしのために

庭山愛子(株式会社エイト代表)

「エシカル」という言葉を耳にしたことはありますか?

ここ数年で社会的に浸透したSDGsに比べると、まだ知名度はあまりないかもしれません。

「エシカル」って何?

直訳すると「倫理的」という意味です。

でも倫理的ってとても漠然とした言葉ですよね。

倫理的とは国語辞典によれば「人として守り行うべき道、善悪・正邪の判断において普遍的な基準となるもの」。

道徳やモラルなどが類義語です。

一般社団法人エシカル協会からエシカルとは「いきょうを っかりと んがえ」と提唱しています。

具体的には、人や社会、地球環境に配慮することだと認識しています。

自分が買うもの、口にするもの、体験するもの…
エシカルとは生きる全てに関わってくるワードでもあります。

自分サイズで考える「エシカルな暮らし」

私たちの会社、株式会社エイトは
SDGsをより具体的に自分サイズに落とし込んだ、8つの目標「エイトマインド」を掲げています。

<エイトマインド>
1. 必要なモノを必要な量だけ
2. NO!使い捨て
3. 全ての生命(いのち)に配慮を
4. レスウェイスト ゴミを出さない工夫を
5. 出来るだけ近くのモノを(地産地消)
6. 家庭菜園、ハーブを育てよう
7. ポジティブに愛を持って
8. 地球に優しく心地よく暮らそう

お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

エシカルとは決して新しい取り組みではなく
日本では古くから当たり前にあった価値観でもあるのです。
 

お互いさま、思いやり、もったいない
足るを知る(少欲知足)、お天道様が見ている、三方よし…などなど。

長い間、大量消費社会でこれらが軽視されてきましたが、モノを大切に使ってきた古き良き日本の伝統が再び存在感を増してきている、そんな印象です。

ただ、さまざまな環境問題や社会問題について知れば知るほど、考えれば考えるほど、その問題の大きさに苦しくなってしまうことも。

私自身、出産を機に頻発している自然災害に関心を持つようになり、
発生する要因の一つに地球環境問題が関連していると知りました。

自分にできることは何だろうと考えた結果、とにかく

「脱プラ!」
「リユース・リサイクル!」
「お肉を食べない!」

など、ずいぶんと自分をがんじがらめにしていた時期もありました。

完璧にこなそうとするあまり自分の行動に悩んだり、社会問題を学ぶほどに悲壮感を感じたり。

周りとの意識の差に違和感を覚え落ち込んだ事も。

いくら「エシカル=良いこと」であっても、自分自身が楽しくないと続けるのって難しいんですよね。

エシカルアクションについて

SDGsと並んで「サスティナブル」というワードもよく見聞きします。

こちらは「持続可能」という意味です。

私は「エシカル」を「サスティナブル」していくことがとても大切であると考えます。

罪悪感でしんどくなって、自分自身がサスティナブルじゃなくなってしまうことこそ本末転倒と気がついてから、エシカルとうまく向き合えていると思います。

 

例えば、マイボトルを忘れてしまい、ペットボトルを買った場合。

 

そこに罪の意識を感じて落ち込むのではなく、罪悪感を覚えた自分をまずは褒めてあげる。

そしてその購入したペットボトルは正しく分別して捨てる。

エシカルアクションの方法はたくさんあって、それは人それぞれでいいと思っています。

「こうでなければ!」とプレッシャーになることはお勧めしません。

エシカルに100%正解はありません。

人それぞれのさまざまな考え方・価値観の違いを受け入れながら、

あくまで無理なく楽しく続けていくことが大切だと思います。

サイズアウトした子ども服をママ友と交換し合う。

ゴミの分別を丁寧にする。水を流しっぱなしにしない。

リサイクル素材のものを選ぶ。動物実験された化粧品は買わない。

資源保護等に関する認証付きの商品を購入する。

就労意欲のある障がい者を支援している事業者の商品を買うなど…。

消費者それぞれが各自にとっての社会的課題を考慮し、解決に取り組みつつも、あくまでポジティブに。

エシカルアクションを続けるコツ

とにかく「ストレスフリー」であることが大前提!

まず身近なところから無理なくエシカルな要素を取り入れていくことがサスティナブルにつながっていきます。

エコバッグの使用も立派なエシカルアクションの1つです。

地域のルールに沿ったゴミの分別など、知らないうちに取り組んでいることも多いはず。

ストイックになりすぎることなく、最新のテクノロジーなどともうまく付き合いつつ
楽しみながら日常生活の中で継続しやすいエシカルアクションについて、これからお伝えさせていただけたらと思っています。

 

自分らしさや心地よさを感じることを大切に。

 

私たち人間だけでなく、動物や植物も、みんなが過ごしやすい社会を作っていけるといいですね。

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