おいしい料理と笑顔が生まれる大人のもてなしキッチン
家を建てるにあたり、キッチンにこだわりがあったYさん。
普段キッチンに立っているのは奥さまだが、友人たちが遊びにきたときはYさんの出番となる。
「自分が作った料理をみんなが食べて、わいわいと楽しんでくれているのを見るのがいいんです」
要望したのはコンロとダイニングテーブルが一体化したキッチン。
コンロはリビングを向いている。設計を担当した建築士も「コンロの場所は、通常ならシンクが来るところ。
今まで考えもしなかったパターンで驚きました」と話す意外な配置だ。
この形にした理由を尋ねると「後ろ向きで料理を作りたくない、出来上がったらすぐ食べてもらいたい、そして料理をしているところを見せつけたい」と笑いながら教えてくれた。
ここでお客さまと一緒にお酒を飲み、談笑しながら、おつまみを作り、そのひとときを楽しんでいるという。
キッチンは建築事務所が設計し、ステンレスの天板部分は金属加工会社、下の収納部分は家具メーカーに依頼して製作。生活感が出ないように、レンジもコンロの下に収納できるようにしてある。
ステンレスのテーブルは調理台としても大活躍で、4歳の娘さんは奥さまとクッキー作りを楽しんでいる。
「キッチンからリビングや庭で子どもたちが遊んでいるのを見るのもいいですね」とYさん。
これからたくさんの料理と笑顔がここで生まれていくはずだ。
リビングと庭を見渡せる広がりのある視界
「料理をしていて、ふと顔を上げると目線が上に抜けていく感じがいい」とYさん。
リビングの段差は料理をする人とソファに座っている人同士の目線が合う高さが計算されている。
生活感は隠しながらセンス良く見せる収納
収納は基本的に目線より下に収まるようになっていて、生活感を出さない工夫がされている。
ダイニングテーブルがステンレス!
アイランドキッチンとダイニングテーブルがつながっている例はよくあるが、テーブルの素材がステンレスというのは珍しい。
プロの厨房のような雰囲気で、とてもスタイリッシュだ
Y氏邸 House data
家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
敷地面積 | 430.53m²(130.24坪) |
延床面積 | 108.63m²(32.86坪) 1階:61.58m²(18.63坪) 2階:47.05m²(14.23坪) |
LDK面積 | 49.6m²(15.00坪) |
竣工年月 | 2019年6月 |
設計期間 | 4カ月 |
工事期間 | 6カ月 |
キッチンメーカー名 | 造作 |
キッチン価格(当時) | 115万円(ダイニングテーブル、収納含む) |
キッチン全体サイズ | 間口280cm×奥行き245㎝(通路を含む)×高さ87㎝ |
キッチン素材・仕上げ | 天板:ステンレス 本体:造作 |
キッチン設備 | 食洗機:なし コンロ:リンナイ SY−RD640STS 4口ガスコンロ レンジフード:パナソニック FY-9DCE2X 水栓:INAX ハンドジャグジー付きシングルレバー |