すまい

築45年の堂々たる梁や欄間を北欧風照明が温かく彩る  is more(イズモア)の「終の棲家(ついのすみか)」リノベーション【PR】

新潟日報sumica編集部

築40年以上の大きな自邸にあった客用の和室二間を「普段快適に過ごせるLDKにしたい」と考えたYさん夫妻。

「こういう空間に、というイメージはありましたが、うまく説明できず、もやもやしていた」というご夫妻が、「この人なら分かってもらえる」と初回の相談で信頼したのがis more(イズモア)社長の阿部健さんです。

リノベーションの経緯から2年住んでみての実感まで、3人の話は弾みました。(2025年8月取材)

ダイニングで話し合うis more(イズモア)社長の阿部健さんとYさんご夫妻

昔を思い出せるしみじみとした空間に

アイランドキッチンと大型収納は奥さまのお気に入り。写真奥は毎日食事をするダイニング

Yさん 阿部さんにお願いする前に、いくつかのビルダーさんに仕上がり案のデッサンと見積もりを出してもらったんですが、どうもピンとこなくてね。

生活感が全くないモデルルームみたいで「落ち着かないなあ」って。

奥さま 全部が新しい家じゃなく、既存の建物をうまく利用してもらって、和と洋が両立しているバランスのいい空間が希望でしたが、説明するのが難しくて……。

知人から紹介されて阿部さんにお会いした時、そういう話をしたら「……お蕎麦屋さんみたいな?」とぽそっと言ってくれて「ああ、そういう感じ」と。

古民家をうまく活用して和洋どちらにも偏ってない飲食店のイメージだと、すとんと腑に落ちたんですよ。

玄関から見たダイニング。旧宅の縁側だった部分の一角。「食事をしているところが玄関から丸見えでは嫌でしょう、と阿部さんが仕切ってくれた」とYさん

阿部 もともと僕はこういう建築を得意としていますし、「新しくても時の流れを感じさせる家」が好きなんです。

奥さまは最初から「この照明器具をリビングとダイニングにつけたい」と現在の物を指定され、他にアイランドキッチンと大型収納は絶対に設置したいとおっしゃった。

いずれも現代的でデザイン性の高いものですが、既存の建物に違和感なく融合させることができました。

奥さま 阿部さんはセンスが良かった。何か相談すると、「こんな感じですか?」と、その場でささっとイラストを描いて見せてくれるから分かりやすいんですよね。

Yさん もともと私が二十歳の時、棟上げで大屋根に上がり餅をまいた家です。それから40年以上住んできた愛着は捨てがたい。

リノベーション後も見慣れている部分が随所にあり、以前の「空気」が残っているからリラックスできます。

阿部 天井を取り払い吹き抜けにして、既存の梁や柱などはそのまま生かして磨きました。

欄間も長押(なげし)も残し、キッチンとリビングの仕切りにはYさん宅に眠っていた立派な簀戸を使っています。

新しくしても、昔のことを思い出せる部屋であってほしいんですよ。
 

機能性に配慮し、将来を見据えたバリアフリーの増築

和室の床の間部分をテレビスペースに。床の間のラインから奥にクローゼット、浴室とランドリールーム、トイレと夫婦の寝室を増築した

Yさん 前の家に住んでいる時、何よりつらかったのは冬の寒さ。

暖房をつけないと屋内と外気が同じ温度で、家の中でも息が白かった。夏は暑くてたまらないし。ここに住んでからは一年を通して快適です。

奥さま 夏もほぼエアコン1台で大丈夫。阿部さんに「必要ないと思います」と言われても信じられなくて、キッチンにもエアコンをつけてもらったんですが、ほとんど使わないで済んでいますね。

阿部 毎日の生活ですから、暮らしやすさには何よりもこだわりました。

高気密・高断熱は現代の住宅には必須。家の機能性を高める最大限の配慮をして施工しています。あとは採光と通風。心と体の健康には欠かせません。

Yさん 最初はこの二間だけリノベーションして終わろうと思っていたんです。

でも、以前の家で私たちの寝室は2階。歳を取ると、2階に上がるのはおっくうになる。風呂場も冬は寒かったし。

奥さま そこで阿部さんに相談し、寝室と浴室関連、クローゼットを増築してもらうことにしました。

阿部 家事動線を考え、玄関、クローゼットと寝室、洗濯関連作業をする家事コーナー、洗面、浴室とつなげて、人の動きで空気が循環するように設計しました。

バリアフリーで車いすにも対応しています。

奥さま 同居している長男には当初、増築は無駄ではないかと反対されましたねえ。

リノベーションした部分の外観。写真左はカーポートで玄関まで屋根付き。「雨や雪の日も濡れずに車から荷物を出し入れしたい」とYさんご夫妻が希望

Yさん 実は私は数年前に難病を発症し、今も闘病しながら在宅勤務をしています。

妻は自分の仕事をしながら家事と育児、私の両親の介護で何年も苦労してくれたし、今は私の闘病を支えてくれている。

この先、仮に妻が一人になっても、気持ちよく楽々と自由に生活してほしいから、と長男に言ったらすぐに納得してくれました。

奥さま 夫は優しい人なんですよ。ちょっとこわもてですけど(笑)。

充実の日々を末永く続けられるis more(イズモア)の住まい

既存の天井をはいでラワンベニアをはり、梁や柱などを磨き上げたリビング。北欧風照明は奥さまのこだわり

Yさん この家を訪れる人が最初に感心するのは、玄関ポーチの壁と天井にはられたスギ板の素晴らしさ。

色が合っていて木目もきれい。「よくこれだけそろえたものだ」と驚かれます。

阿部 板は一枚一枚、全部確認してはり合わせています。どうしても職人の目になってしまって妥協できないんですよ。

奥さま ほんとに住みやすくて、居心地のいい家です。

次男夫婦は遊びに来ると「まるでリゾート地の別荘。くつろげる空間」と喜び、たいてい泊っていきますし、友だちは「ほっとする家だね」と言ってくれます。

壁と天井のスギ板が美しい玄関ポーチ。ドアに向かって左下には足元を照らす照明が設置されている。「夜に訪れる人は『高級和食店みたい。看板出したら?』とからかうんですよ」と奥さま

Yさん リビングは床も天井も木で、温もりを感じます。

映画が好きなので、夕食後や休日はゆっくり配信の作品を見て楽しんでいますよ。

奥さま 私はキッチンで夫の体調に合った献立を考え、料理する時間が多いですね。

あとは冬の夜、私がどうしても欲しくて手に入れたエタノール暖炉をデッキに置き、炎を見ながらソファでリラックスする時間に癒やされます。

夫には「暖房効果もない物をなぜ買うのか」と不思議がられましたけど、ロマンですから(笑)。

Yさん 夫婦二人で、今が人生で一番充実しているし、こんな日々ができるだけ長く続けばいいと話しています。

阿部さんには、自分たちでは思いつかないアイデアや工夫をたくさんしていただいた。

「終の棲家(ついのすみか)」の設計を阿部さんにお任せして本当に良かったです。

阿部 お引き渡し後、2年経ってもきれいに住んでいただき、お二人が家での時間を楽しんでくださっているとうかがって私もうれしいです。

不具合があったらいつでもご連絡くださいね。

 

新潟市 Y氏邸 House Data

家族構成60代夫婦、長男
延床面積リノベーション74.5㎡(22.5坪)+増築62.5㎡(18.8坪)
竣工年月2023年6月
工事期間7カ月
【床】玄関ポーチ、玄関:タイル張り/ホール、リビング、ダイニングキッチン、家事コーナー、廊下、クローゼット、洗面、寝室:スギ無垢フローリング
【壁】玄関ポーチ:スギ板張り/玄関、ホール、リビング、ダイニングキッチン、家事コーナー、廊下、クローゼット、寝室:珪藻土クロス/洗面、トイレ:ビニルクロス
【天井】玄関ポーチ:スギ板張り/玄関、ホール、リビング、ダイニングキッチン、家事コーナー、廊下、クローゼット、洗面、トイレ、寝室:スギ羽目板張り(ラワンべニア)
【設備】キッチン、浴室、トイレ:パナソニック/洗面化粧台:オリジナル造作/給湯器:リンナイ
【開口部】玄関ドア:YKK
他 既存

 

<is more / 株式会社傳平商店[ 一級建築士事務所 ]の施工事例はコチラ

 

協賛:is more/株式会社傳平商店[ 一級建築士事務所 ]