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注文住宅の内装デザインはどう決める?おしゃれにするポイントと実例も解説

新潟日報sumica編集部

内装デザインによって、家の雰囲気や快適さが決まります。

心地よさはもちろん大切にしたいですが、「モデルハウスみたいな内装にしたい」「SNSで見るようなおしゃれな内装にしたい」と考える方も多いはず。

そのためには、ただ理想の内装を真似るのではなく、手順やデザインのポイントを押さえることが重要です。

そこで今回の記事では、注文住宅の内装デザインを決める手順やポイントを解説します。

参考にしたい実例も紹介しますので、ぜひ家づくりに役立ててください。

注文住宅で内装デザインを決める手順

『開放感があるのにあたたかい、空間と家族がつながる住まい』より

家の内装は、次のような内装材や設備のデザインによって決まります。

  • 壁紙、天井
  • 建具(ドア、窓、巾木など)
  • 照明、スイッチ、コンセント
  • 設備類(キッチン、浴室、トイレ、洗面)

これらをすべて含めて『内装』と呼ぶことを念頭に、デザインを決める手順を見ていきましょう。

1. テイストを決める

まずは家のテイストを決めます。

住宅雑誌やSNSなどを参考に、どのようなテイストにするのかをご家族で話し合ってみてください。

注文住宅で代表的なのは、次のようなテイストです。

  • シンプル
  • モダン
  • ナチュラル
  • 北欧
  • 和モダン

テイストを1つに絞れば統一感は出しやすくなりますが、“北欧×シンプル”や“モダン×シンプル”のように、2つのテイストを組み合わせるのもおすすめ。

デザインの選択肢が広がるだけではなく、それぞれのテイストのいいとこ取りができます

また「デザインの変化を楽しみたい」「テイストを絞れない」という方は、内装と外観でテイストを変えるのもひとつ。

“内装はシンプル、外観はモダン”、“内装はナチュラル、外観は和モダン”のように、内装と外観でまったく異なるテイストを組み合わせることも可能です。

ただし組み合わせによってはちぐはぐな印象になってしまうので、似たテイストを組み合わせることを意識しましょう

2. テイストに合わせた内装材や設備を選ぶ

テイストを決めたら、その雰囲気に合った内装材や設備を選んでいきます。

このとき、壁、天井、床のように室内で占める面積が多いものからデザインや色味を決めていくのがポイントです。

空間に変化を出したいときには、建具やスイッチ、照明のように面積が小さなものをアクセントにするのがおすすめ。

主張が強くなりすぎないように、あまり目立たない部分にアクセントを入れましょう。

3. 全体のバランスをシミュレーションする

内装全体のデザインを決めたら、シミュレーションツールを使ってバランスを確認します。

内装全体のイメージ画像を作成してくれる住宅会社もありますが、何パターンかで悩んでいる方や、テイストが決まりきっていない方には次のようなツールの利用がおすすめです。

どれも無料で利用でき、シミュレーションで作成した画像を保存できるので、住宅会社との打ち合わせにぜひ活用してみてください。

壁紙のデザインで悩んだときには、壁紙を多く取り扱うサンゲツの『着せ替えシミュレーション マイコーデ』がおすすめです。

注文住宅でおしゃれな内装にするポイント

『薪ストーブが主役の四季を楽しみつくす住まい』より

前章では内装材を決める手順をお伝えしましたが、その際にいくつかポイントを意識すれば、ぐっとおしゃれになります。

ここでは、内装デザインのポイントを確認していきましょう。

1. カラーは3色以内におさめる

デザインと決めるときには、室内全体に使う色を3色以内におさめるのがポイントです。

配色の割合は、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーで“70:25:5”になるように意識してみてください。

また、ベースカラーとメインカラーは似たトーンを選び、アクセントカラーには反対色を選ぶのがコツ

たとえば壁、床、天井に茶色や白色を選ぶのなら、ドアやソファ、クッション、イスなどには茶色の反対色である青色を選ぶイメージです。

前章で紹介したシミュレーションを使いながら、配色のバランスも考えてみてください。

参考記事 サムネイル画像

注文住宅の床材の種類とは?特徴や部屋ごとのおすすめを解説

2. 室内に置くものが多いのならシンプルさを意識する

室内の物が増えると視覚的に狭く感じたり、ごちゃごちゃして見えたりします。

家具や家電、雑貨類など、室内に置くものが多いのなら、内装にはできるだけシンプルな色味やデザインを選びましょう。

シミュレーション時には余白があると思っても、いざ家具や家電を入れてみると、意外と圧迫感が出るものです。

シンプルさと余白を意識しながら、内装デザインを考えてみてください。

3. 照明デザインにもこだわる

照明デザインも、内装をおしゃれに演出するアイテムのひとつです。

室内を落ち着いた雰囲気にしたいのならダウンライト、アクセントがほしいのならシーリングスポットライトやペンダントといった具合に、照明器具をデザインの補助として使うのがおすすめです。

ただし照明の色味(色温度)は心理状態に影響するため、部屋の使い方も踏まえて種類を考えてみてください

注文住宅で取り入れたいおしゃれな内装デザイン実例

『やわらかな光が差し込む、和モダンな住まい』より

内装デザインは、全体のバランスがとても大切です。

実際に前章で挙げたポイントを押さえて作った内装がどのような仕上がりになるのか、ここでは実例を見てみましょう。

アースカラーでまとめた落ち着きのあるリビング

『is more renovation #015』より

室内全体を白色や茶色のアースカラーでまとめた、落ち着いた雰囲気のリビングです。

より洗練されたイメージを演出するために、色だけではなくダウンライトの照明を使っているのもポイントです。

まるで高級旅館のような、和モダンな空間に仕上がっています。

家具をアクセントにしたナチュラルなリビング

『古き良きものを大切に 里山暮らしをたのしむ家』より

室内全体を明るいトーンで仕上げた、ナチュラルテイストのリビングです。

白をベースカラーにすると部屋全体が広く明るく見えますが、いまいち変化が感じられません。

そこでこの実例では、リビングから見える庇(ひさし)やウッドデッキで室内に奥行きを出し、空間に変化を与えています

シンプルな室内に映える、赤色のイスもアクセントに一役買っています。

異素材を組み合わせたダイナミックなリビング

『異素材の組み合わせとダイナミックな空間構成 上質なこだわりの邸宅』より

床、壁、天井のすべてを板張りにし、さらにアクセントとして石張りの壁を部分的にいれるなど、異素材を組み合わせたリビングです。

板張りや石張りなど多くの素材を使うと室内に圧迫感が出やすくなりますが、この事例では吹き抜けを設けることでそのデメリットを回避。まるで美術館のロビーのような空間に仕上がっています。

自然素材に囲まれた、落ち着きのあるリビング

『is more renovation #024』より

天井を板張りにしたり梁見せにしたり、自然素材や日本家屋の趣が感じられるリビング。

梁見せ天井といえば和モダンやモダンなテイストになりがちですが、ソファとクッションをアクセントにすることで、北欧風の要素も感じられます。

このように家具やファブリック類でテイストを演出すれば、部屋の雰囲気を少し変えたいときにも簡単に模様替えができます

まとめ

壁、天井、床、設備、スイッチ類と、複数を組み合わせることで成り立つ内装デザインは、家づくりのなかでもとても悩む部分だと思います。

配色とデザインのバランスが崩れてしまうだけでちぐはぐな印象を与えてしまうので、シミュレーションしながら全体像を考えることが大切です。

「おしゃれな内装にしたいけど、どうすればいいかわからない」という方は、ぜひsumicaの相性診断テストをご活用ください。

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自分の要望や不安を整理する良い機会にもなります。ぜひ利用してみてください

(監修/(株)新潟家守舎)