【家づくり体験談】おしゃれで快適なはずの寝室が…レイアウトの理想と現実
新潟県のリアルな家づくり体験談をマンガで紹介する「sumica調査隊」。
寝室は、1日の疲れを癒やし、明日への活力を養うための大切な場所です。
家づくりの際は、理想だけにとらわれず、現実的なライフスタイルに合った寝室レイアウトを検討することが重要です。
今回は、“寝室を広くしすぎた人”について。
✅読者の体験談(失敗エピソード)
✅広い寝室のメリット・デメリット
を解説し、ポイントをまとめます。
読者の方から寄せられた、寝室にまつわるリアルなエピソードをご紹介します。
寝室の広さやレイアウトを決める際のヒントとして、ぜひご覧ください。
家族4人暮らしをしています。
広い寝室にあこがれて、寝室12畳+書斎2畳にしました。実際住んでみると、寝室は、寝る時にしか行かず、書斎に閉じこもって何かをする趣味もないため、書斎は物置状態…。
寝室は広すぎるためか、冬は寒く、夏は暑い…。
う~ん、何だか、空間の無駄になってしまったような気がします。
また、寝室は天井も高くし、エアコンも、高い位置に設置したため、自分で掃除できず、業者に依頼…。
出費がかさみました(読者アンケートより)。
憧れの寝室を実現したものの、いざ生活してみると、広々とした空間が思ったように活用できていないという、家づくりの理想と現実に関する体験談です。
寝室に対する考え方は、人によってさまざまです。
✅情報を遮断して、眠るためだけの空間にしたいのか
✅テレビなどを設置して、趣味も楽しめる空間にしたいのか
✅書斎スペースを設けてリモートワークをするなど、デスクワークにも対応できる空間にしたいのか
✅スキンケアなどをしながらリラックスできる空間したいのか…etc
寝室をどのように使用するかによって、レイアウトや必携品が変わってきます。
そのため、自分が希望する寝室の使い方を考えて、一緒に住む人ともイメージを共有しておくとよいでしょう。
寝室のレイアウトはどのように決めていけばよいでしょう。
・初めから寝室のスペースを確保しておく
・子ども部屋など他の部屋の広さを決めた後に、残ったスペースを寝室にする
などの考え方があります。
広い寝室には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
まずは、広い寝室のメリットを見ていきましょう。
通路を確保し、ベッドや布団に入りやすい快適な室内環境となります。
部屋の一角を仕事や趣味など、ほかの目的に活用できるスペースがあります。
また、家族が増えるなど、ベッドや布団を追加することになっても対応できる場合があります。
クローゼットや収納の家具を置くスペースが十分あり、衣類や寝具類を整理し収納しやすくなります。
続いて、広い寝室のデメリットについてご紹介します。
広い空間を暖めたり冷やしたりするには、多くのエネルギーが必要です。
そのため、冷暖房が部屋全体にいきわたるまでに時間がかかり、冷暖房費も高くなってエコではない場合があります。
広い寝室は、その分掃除の手間が増えます。
床面積が広いと掃除をするのに時間もかかり、家具が多いと掃除はしづらいのでホコリがたまりやすくなることもあります。
物置、ウオークインクローゼットや子ども部屋など、寝室以外の他の用途に使えるスペースをあきらめざるをえないケースがあります。
上記のメリットとデメリットを踏まえ、寝室レイアウトで後悔しないためのポイントを解説します。
【ポイント①】用途の明確化
ライフスタイルや家族構成を考え、用途を明確にしましょう。
眠りに集中する部屋なのか、仕事や趣味も兼ねる部屋にしたいのか。
また使用者は単身、夫婦、家族のだれなのか。
【ポイント②】動線の確保
ベッドの幅や長さに加え、動くスペースを確保することが重要です。
ベッドの周り(ベッドの片側でも可)に余裕がないと、寝室への出入りや室内での行き来がしづらくなります。
収納スペースやドレッサー、書斎スペースを設ける場合は、特に注意が必要です。
【ポイント③】費用面とのバランス
自分たちに合った寝室の大きさと費用はどのくらいなのかを把握しましょう。
夫婦2人でダブルベッドを置く場合は6畳以上、シングルベッド2台を置く場合は8畳以上の広さが目安となります。
広すぎる寝室は、冷暖房効率が悪くなり、光熱費がかさんでしまうケースもあります。
また、
・寝室に設置する家具は自分たちで用意するのか
・収納部分は大工さんに造作工事で依頼するのか
・室内に簡単な壁などの仕切りを設けるか
などの内容で工事の金額も変わってくるので、用途や希望について具体的にイメージしましょう。
その他、寝室スペースが広くなる分だけ、掃除のコストも増えるということも忘れてはいけません。
いかがでしたでしょうか?
寝室スペースを広くするほど、快適な睡眠環境や多機能な利用、収納スペースの確保といった多くのメリットがあります。
一方で、冷暖房の効率が悪いことや掃除の大変さ、家具の配置に悩むといったデメリットも存在します。
ライフスタイルや家族構成に合わせて用途を明確にし、ベッドや布団の幅・長さだけでなく、動くスペースを確保しましょう。
また、部屋の広さが家計に直結しやすいことも知っておきましょう。
何より忘れてはいけないのは、寝室はあくまで眠るためのスペースであるということです。
今回ご紹介したエピソードのように、理想の空間をつくったつもりでも、それが原因で睡眠を妨げているのであれば本末転倒です。
(漫画:ノラ)
本記事でご紹介したポイントを参考に、住宅展示場や完成見学会に出かけて、さまざまな寝室レイアウトを実際に体感してみましょう。
「寝室スペースに合った冷暖房設備は?」
「家族構成に合った収納ボリュームは?」
「ライフスタイルに合った家具レイアウトは?」
など、寝室づくりで気になる点について、家づくりのプロと相談しながら、あなたのライフスタイルにぴったりの寝室をつくっていきましょう!
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