すまい
インテリアから考える家づくり
新潟日報sumica編集部
愛着ある家具と植物で作った二つの憩いの空間
インテリアから考える「ちょうどいい」サイズ感の住まいー。
天井の梁や窓の位置、細部まで整えた 愛用の家具が映える空間を楽しむ
ボリュームが異なる二つの切妻屋根が並ぶM氏邸。天井の高さは4.2メートル。
一番高い部分で6メートルにおよび、大きな屋根に包まれているような安心感がある。
階段を上がると、吹き抜けを生かした広いフリースペースが現れ、開かれた空間が広がる。
関西で暮らしていたMさん夫妻は、Mさんの実家がある新潟に移住し、家を持つことに。
インテリアが好きで家具にこだわりがあったため、家具を中心にインテリアが映える家を依頼した。
また、今後を見据えて、1階で生活が完結する平屋を希望。
しかし土地の広さが限られていたため、1階にLDKと寝室、水回りなどの生活スペースをまとめ、2階は活用性を高め、吹き抜けに面したフリースペースにウッドデッキ、個室にするプランが導き出された。
1階LDKは「窓が大き過ぎると家具を置ける壁がなくなり、インテリアが楽しめない」という点から、天井を高くし開口部を小さくすることで、こもり感を作った。
落ち着いた空間にヴィンテージのキャビネットやルイス・ポールセンのペンダントライト、アートやグリーンがセンス良く配されている。
「2階フリースペースやウッドデッキは予定していなかったけれど、自分たちにはない空間づくりの発想が楽しかった」と奥さま。
今後はフリースペースとウッドデッキを暮らしを楽しむ場にしたいと考えている。
新潟市秋葉区 M氏邸 House data
家族構成 | 夫婦 |
敷地面積 | 168.71m2(51.03坪) |
延床面積 | 106.74m2(32.29坪)/1階65.7m2 (19.87坪)/2階41.05m2(12.42坪) |
竣工年月 | 2020年8月 |
工法 | 木造金物工法 |
基礎 | 布基礎 |
断熱材 | 屋根:高性能硬質ウレタンフォーム/壁:高性能グラスウール 外装仕上 屋根:ガルバリウム鋼板 横葺き/外壁:ガルバリウム銅板 角 |
外装仕上 | 屋根:ガルバリウム鋼板 横葺き/外壁:ガルバリウム銅板 角波 |
内装仕上 | 床:無垢オーク/壁:量産クロス/天井:量産クロス |
設備 | キッチン:TOTOクラッソ/バス:リクシル アライズ/トイレ:TOTO NJ1 |
開口部 | 窓:リクシル サーモスⅡ-Hアルゴンガス入り/ドア:造作建具 |
取材協力 | (株)Cube Design |