くらし

【片づけの5ステップ①】理想の暮らしの描き方

篠原美智子(こんまり®流片づけシニアコンサルタント)

こんまり®片づけ 5つのステップ

「ときめき収納」をベースにした「こんまり®流片づけ(こんまり®メソッド)」には、片づけの5つのステップがあります。

「いきなり片づけ始めないでください。」

講座でお話すると、皆さん、目を丸くされます。

片づけを進める前に大切になるのが、「理想の暮らし」をイメージすることです。

モノの収納場所を考えるより前に、「今の自分にとって大切な物だけ残す」。つまり、モノを手放すことが大事なのですが…。

何の考えもなしにいきなりモノを捨て始めると、片づけのリバウンドに陥ってしまうかもしれません。

 

今回は「片づけの5つのステップ①」として、「理想の暮らしの描き方」について解説していきます。

いきなり片づけてはダメ!(私の片づけ失敗談)

ここで、私の片づけ失敗談をご紹介しますね。

片づけの本やサイトで知ったやり方を真似して、息子のおもちゃを片づけるために、とりあえず一か所に全部集めてみました。

おもちゃの山を目の前にして「この先、このモノの山は、片づくのかしら?」

不安になり、気が滅入ってしまいました…。

3年前、自己流で片づけた際、息子のおもちゃを全部山にしたときの様子

「押し入れや棚に置いたままにしていた方がすっきりしていたのに、出したら散らかった…」

がっくりと肩を落とし、モノの山を見ながら、行き場のない怒りが湧いてきました。

結局捨てるモノを選びきれないまま、元の場所に戻してしまう。

片づけではなく、場所の移動で終わっていたのです。

 

失敗はそれだけではありません‥

 

理想の暮らしを描かないまま、

(新居に引っ越したら、片づけやパートナーシップの問題が解決するはず)

と、未来に期待を膨らませていました。

しかし、改善するどころか、経済的にも精神的にもゆとりがなくなってしまい、むしろ新居を購入したことがきっかけで口論が絶えなくなってしまったのです…。

今、向き合えなければ、未来に向き合えるはずは・・・ないですものね・・・

注)その後、家族全員が片づけをして、お互いに向き合えるようになり、今では何でも話せる良きパートナーになりました(笑)

どんな人生を生きたいかは自分で決められる

皆さんが、片づけしようと思ったきっかけは何でしたか?

片づけをすることで、どんなことを手に入れたいですか?

モノを手放す前に、一度じっくり、片づけの目的を考えてみてください。

「理想の暮らしを考える」

このステップを飛び越えて片づけを始めてしまうと、片づけの進みが遅くなるどころか、リバウンドの確率が上がってしまいます。

理想の暮らしの描き方

リビング、キッチン、脱衣場、寝室。

どんな家具を置きたいのか?

どんな音が聞こえてくるのか?

五感を研ぎ澄ませながら、理想をイメージする。

「クローゼットは、お店のようなときめく衣類だけにしたい」

「ハンガーを統一して、毎日の洋服選びを楽しみたい」

「観葉植物が置かれたリビングにしたい」

「インテリア雑誌やカフェにいるようなリビングにしたい」