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[能登半島地震]トイレ使えず自費でレンタル、日に日に家の傾き悪化…液状化被害の新潟西区黒埼地区、被害判定基準外の影響広範囲に・新潟日報社1300棟調査
新潟日報デジタルプラス
大河信濃川の旧河道がエリアに含まれる新潟市西区の黒埼地区。能登半島地震で液状化に見舞われた住宅街を歩くと、被害の深刻さが一目で分かる。ただ、被害判定は住宅本体の傾きや沈み具合などが基準になっており、宅地の被害は基準外だ。被害が広範囲に及ぶからこそ、被災者の事情はさまざまで、トイレが使えなくなった家に住む人や、日に日に傾きが大きくなる家の修理を支援不足で諦めた人もいた。(報道部・奥村直之)
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「いまだに家のトイレが使えない」。黒埼地区の善久に住む30代女性会社員は、玄関前に自前で置いた仮設トイレを見やった。黒埼地区の液状化は、噴出した砂の多さが特徴の一つだ。地盤が液体のような状態になるため、砂だけでなく浄化槽など地中に埋められた軽い物も浮き上がる。女性宅の浄化槽も被害に遭い、トイレが使えなくなった。
発災直後、トイレのたびに、車で数分の黒埼市民会館に向かっていたという。2人の子どもがいる...
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※新潟日報デジタルプラス 2024/2/24 掲載