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すまい

暖房機器の種類を比較!省エネ性能やおすすめ使用シーンについて解説

新潟日報sumica編集部

本格的な寒さに備え、暖房機器の新調や買い替えを検討中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

いくつも種類がある暖房機器。

でも、どれを選べば良いのかいまいち分からず決め手に欠けるのが正直なところです。

今回は、より快適に新潟の冬を過ごすためにも知っておきたい各暖房機器の特性について、㈱コロナの井上誠司さんと長井遼祐さんにお聞きしました。

寒冷地用大型ストーブ

「FF式」と呼ばれ、寒さが厳しい地域に最適な高い暖房能力を持つ暖房機器。

燃焼用の空気を屋外から取り入れ、燃焼ガスを屋外に排出するため、室内の空気をクリーンに保つことができます

24時間付けっ放しでも室内の空気を汚さず、常に暖かい空間づくりを実現できます。

石油ファンヒーター

パワフルな温風で空間を素早く暖めてくれる抜群の使いやすさが魅力。

室内の空気を使って燃焼し、室内へ排気する方式のため定期的な換気が必要ですが、FF式やエアコンとは異なり、使用したい場所への移動も簡単。灯油の燃焼によって水蒸気が発生するため、加湿効果がある点は意外と知られていない優秀なポイント。

石油ストーブ

じわじわ暖めてくれる反射型暖房機器。ファンが回らない分、使用時の音はほとんど気になりません。

電池で着火するので、電源不要で災害時の備えとしてもおすすめです。

気になる燃費は石油ファンヒーターとほぼ同じ。

一方で、空間をすぐに温めたい場合は、石油ファンヒーターの方が適しているとのこと。

オイルレスヒーター

コロナ独自のヒーターでオイルを使わずに「輻射」と「対流」で部屋を暖めます。器具表面が熱くなりにくく、また本体がフラット形状で指をはさむ心配も無いため、小さいお子さんがいるご家庭でも安心して使用できます

おすすめは寝室での利用

これひとつで快適な室温をキープでき、風やニオイがなく音も静かなので、睡眠の質を高めることができるそうです。フロアLEDで足元を照らすので、夜間も安心。

また、24Hタイマーを使ってON・OFF設定を行うことでかしこく節電することができます。

遠赤外線暖房機

写真で紹介している商品は、遠赤外線効果が非常に高い「シーズヒーター」タイプの電気ストーブ。

速暖性はやや劣るものの、遠赤外線で暖められた熱はすぐには逃げず、保温効果が続く特性があります。

人体に吸収されやすい遠赤外線で対象物を効果的に暖めてくれるので、空間を暖める電気ストーブや遠赤効果の低い石英管ストーブに比べて少ない電力で暖まることができて経済的です。

キッチンや勉強部屋など、スポット暖房としておすすめです。

壁掛型遠赤外線暖房機

立ち上がりが早い「カーボンヒーター」タイプの電気ストーブ。

脱衣所や洗面所など狭いスペースにも設置できるコンパクトサイズ。

脱衣所を暖めることでヒートショック予防にもなる優れものです。コロナ製品は送風のみの機能もあるので、暑い夏に使えば脱衣所で涼風を浴び、汗だくにならずにすみそうです。

温水ルームヒーター

室外機で作られた温水を循環させ室内機で温風に変えるため、「FF式」と同じくお部屋の空気が汚れません。

燃焼音や匂いが気にならず、ソフトな温風が床にそって行きわたるので、足もとからあったか。シーズンオフは機器の取り外し可能という優秀さ。

新築やリフォームの際には、ぜひ検討したい暖房機器です。

石油こんろ

火鉢のように煮炊きができる石油こんろ。

石油ストーブと同じく災害時にも使用できるポータブルタイプ。石油こんろの周りに人が集まれば、それだけでも暖かさが感じられそう。

火を囲んで、暖まりながら料理を楽しみたい人におすすめです。

冬のおうちキャンプにおすすめの暖房は?

コロナが展開するアウトドアブランド「OUTFIELD」の例。条件を満たしたテントでも使用可能

近年ではキャンプ需要の高まりとともに、アウトドアシーンで使用でき、かつコンパクトで持ち運びしやすい暖房機器も登場しています。

アウトドア時はもちろん、部屋やベランダ、庭でのキャンプなど「おうちキャンプ」におすすめです。

デザイン性が高く、インテリアとしても魅力的ですね。

光熱費を抑えながら快適な冬を過ごすには?

冬でも快適に過ごしたいものの、やっぱり気になるのは光熱費

今回お話を聞いた㈱コロナの井上さん、長井さんのアドバイスでは、エアコンと石油ファンヒーターなどを併用して使用することで、素早く部屋を暖めて快適に過ごすことができ、なおかつトータルの光熱費もほとんど変わりません

また、設定温度を1℃下げただけでも節電効果を実感できるとのことです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

暖房機器選びには「使用シーン」と「空間の大きさ」がポイントとのこと。

それぞれの特性を知り、より快適な暖房機器とともにこの冬を過ごしてくださいね。

【暖房機器選びのポイント】
①使用シーンをイメージしよう
②使用する空間を把握しよう


 (取材協力/㈱コロナ)

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