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特集

新潟の冬を暖かく快適に!薪ストーブの特徴やお手入れ方法を紹介

新潟日報sumica編集部

今年も寒い冬がやってきました。

近年は温暖化とも言われていますが、新潟の冬の住まいはお悩みがいっぱい。

特に湿気や結露、北側の部屋のカビに困っている方も多いのではないでしょうか。

室内に干した洗濯物が乾きにくいことや、洗面・脱衣所やバスルームでのヒートショックも心配です。

そんな新潟の冬のお悩みを解決するかもしれない暖房器具のひとつが「薪ストーブ」です。

新潟の冬を快適に過ごすための「薪ストーブ」について、雪国科学(株)代表取締役の町屋敦司さんにお話を聞きました。

薪ストーブとは

薪ストーブとは、その名の通り「薪」を燃料とする暖房器具です。

「レンガや石で作られていた暖炉の一部、鋳鉄(ちゅうてつ)の部分を取り出したのが薪ストーブの原型です。約200年前にベンジャミン・フランクリンが考案した形をベースとしたと言われていますが、中国ではそれ以前の薪ストーブもあったようです」と町屋社長。

かつての燃料は薪や石炭でしたが、現在では石炭はほとんど使われず薪が主です。

熱効率のよいさまざまな薪ストーブが使われています。

薪ストーブのメリット

【メリット①】心地よい暖かさ

「薪ストーブは、心地よい暖かさが最大の特徴です。遠赤外線が吸収と放射を繰り返しながら家全体を温めてくれるんです」と町屋社長。

1台の薪ストーブが30~40坪の家を、隅々までほかほかに温めてくれます。

脱衣所やトイレも寒くないので、急激な温度差によるヒートショックの心配も格段に減るでしょう。

【メリット②】冬の生活を快適に

薪ストーブは、温風が吹き出すエアコンやファンヒーターのように、喉が痛くなることもありません。

新潟の冬は室内に洗濯物を干す家が多いですが、薪ストーブの遠赤外線効果で素早く乾くのは嬉しいですね。

布団はふかふかに、洗ったスニーカーだってあっという間に乾きます。それでいて室内が乾燥しすぎることはありません。北側のカビや窓の結露も解消します。

「寝る前に薪を足しておけば、目覚めた時も室内は暖か。我が家では真冬も夏布団1枚です」と町屋社長。

【メリット③】料理にも大活躍してくれる

薪ストーブ料理の例

ストーブ料理が美味しく楽しく作れるのも、薪ストーブの大きなメリットです。

「85度前後の低温調理で旨味成分が壊れないため、煮込み料理はもちろん、焼き芋、チキン料理、パンも焼けますし、ドライフルーツや干し椎茸も短時間で完成します」と、町屋社長。

ちなみに社長の得意料理はビーフシチューとのこと。ストーブ料理に腕を振るう男性も多いようです。

薪ストーブの上でじっくり時間をかけて煮込むチャーシューはまるでお店の味!!
(左)ドライフルーツ
(右)薪ストーブと七輪

小さな七輪におき火を移せば、ご家庭の卓上が居酒屋に。

炭をおこす手間や、一酸化炭素中毒の恐れもなく、安心して炭火焼き料理が楽しめます。

冬場は薪ストーブが煮炊きの中心に。「キッチンに立つ時間が短くなった」というユーザーも。

じっくり煮込んだり、ドライフルーツなどの保存食を作ったりするのが、光熱費をかけずに簡単にできるのはうれしいですね。

 

【メリット④】災害時に威力を発揮

停電したりガスが止まったりする災害時でも、薪ストーブはしっかり稼働します。

常にお湯が沸かせるだけではなく、暖房も料理もできます

ガラス越しに揺らぐ炎は、心を和ませてくれるでしょう。

薪ストーブのデメリットは?

いいことづくめの薪ストーブですが、逆にデメリットはあるのでしょうか。

町屋社長は「手間がかかること」と一言。

薪の確保や薪棚の設置、ストーブと煙突の手入れなど、薪ストーブはほかの暖房器具にはない手間がかかります

焚き付け講習会の様子

メンテナンスの手間はかかりますが、一方で丁寧に手入れをすることで薪ストーブは何十年も使うことができます。

薪ストーブのメリット、デメリットをきちんと理解した上で、購入するかどうかを判断しましょう。

薪ストーブの購入・設置

薪ストーブはどこで買えばいいの?

薪ストーブはホームセンターやネット通販でも購入することができますが、アフターフォローがきちんとしているかなどに注意が必要です。「まずは自分の目で見て、暖かさを体感するために薪ストーブのショールームに足を運ぶのが一番です」と町屋社長は話します。

雪国科学のショールーム

雪国科学の本社ショールームには、海外メーカー、国産メーカーの薪ストーブが常時40台以上も展示されており、カタログや写真ではわからない本物を見比べることができます

広葉樹を使うストーブが大半ですが、最近では針葉樹が使える薪ストーブも出てきています。

「最近、問い合わせが増えています」と町屋社長が語るのは、国産の薪ストーブメーカーAGNI(あぐに)。

針葉樹燃焼を可能にしたハイブリッド燃焼システムが人気の秘密とか。

「創業1560年、かつては戦国時代に鉄兜を作っていた老舗です。デザイン性も高く、これから薪ストーブ導入を考えている家庭にはおすすめですね」

お店選びのポイントは?

信頼できるメーカーの商品が並び、アフターフォローがしっかりしているショップを選ぶことが大切です。

メンテナンス講習会の様子

新築の場合は、家づくりを始める段階から薪ストーブ導入を検討してください。リフォームの場合は、自宅を見せていただいてから。お気軽に相談してほしいですね」

薪はどうやって確保したらいいの?

ストーブの燃料となる薪。

「きちんと乾燥させた薪を十分に用意しておくことが大事。自力で集めるのは大変なので、ストーブを購入した店に相談するのが一番です。雪国科学でも薪の販売を行っていますし、薪取りツアー、薪割り講習会も定期的に開催しています」。

薪作りを楽しみにしている人もいて、自前の薪割り機を持っているユーザーさんも増えているといいます。

敷地内の日当たり、風当たりのいい場所に薪棚を作り、十分な薪を保管しておく必要もあります。

薪ストーブを長く楽しむための選び方3選

①燃焼効率のいい薪ストーブを選ぶ

冬の厳しさにもよりますが、それなりにたくさん必要になる薪。

できるだけ少ない薪で最大限に暖まるよう、燃焼効率のよい薪ストーブを選ぶことが大切です。

②排気の煙がきれいな薪ストーブを選ぶ

雪国科学のショールームで使っている薪ストーブ

煙突の先を見ても煙を見ることはできません。「煙の9割を分解できる薪ストーブも出てきました。今や薪ストーブの排気がクリーンなことは絶対条件ですね」。

煙の量も匂いも少なく、市街地に設置してもご近所迷惑にならない薪ストーブを選びたいものです。

③メンテナンスはしっかりと!

(左)修理前
(右)修理後

安全かつ快適に薪ストーブを使うために、定期的なメンテナンスは欠かせません。雪国科学では、有料のメンテナンスを行っていますが、薪ストーブのメンテナンスやお手入れ方法について、講習会を開いています。

・ストーブ内の灰とりは週1回(薪の種類によっては月2回)。灰は家庭菜園の肥料や陶芸の材料に再利用することができます。
・煙突掃除はシーズン終了後に年1回、必ず行います。自分でする人もいますが、プロに任せる(有料)のが確実です。その際に、消耗品の交換や錆び取りもしてくれます。また、使用状態によってオーバーホールを行い、新品同様にすることもできます。

メンテナンス前
メンテナンス後

メンテナンスを怠るとストーブの性能を十分に発揮することができません

煙突の煤が十分に取り除けないと、煤に火が燃え移る煙道火事の原因になることもあります。長く安心して使うために、メンテナンスは必ず行ってください。

また、薪棚は設置時に塗装をすることで、錆が出るのを防ぐことができます。

まとめ

新潟の長い冬を暖かく彩る薪ストーブ。

長い歴史を持つ暖房器具ですが、最近ではインテリアとしての魅力も注目されています。

カーボンニュートラルで地球環境にもお財布にも優しく、災害時にも実力を発揮する逞しい薪ストーブを、暮らしに取り入れてみませんか。
 

(取材協力/雪国科学㈱)

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