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すまい

【自然素材の家】天然木(無垢材)の種類と特徴について解説

新潟日報sumica編集部

古くから日本家屋に使われてきた無垢材は、日本の気候風土に適した住環境をつくる上で欠かせない材料です。

本記事では、天然目(無垢材)についてご紹介します。

天然木(無垢材)について

無垢材とは、使う形状に合わせて丸太から切り出した木材のこと。

「木の家は呼吸するので住む人の健康に良い」とされるのは、集成材や表面を張り合わせた化粧材などではなく、この天然の無垢材を使った家のことです。

調湿機能を持っているので、高温多湿な日本お夏には湿気を吸ってくれ、空気が乾燥する冬には水分を出して快適な住環境をつくってくれます。

強度があり、空域中に発散する香り成分によるリラックス効果や、防カビ・防菌・防虫効果も認められています。

また、樹種によって固さなどの特徴が異なり、色合いや風合いにさまざまな表情があるのも魅力で、それらの特性を生かし適材適所に使用されます。

使い込んでいるうちに馴染み、無垢ならではの味わいも感じられます。

天然木(無垢材)の種類

ケヤキ zelkova

年齢がはっきりしていて木目が美しい。堅さと耐久性があることから神社・仏閣や蔵の扉などにも使われてきた。

木目を生かして大黒柱や床の間など、家の格調を高める木材としても重宝される。 

スギ Japanese cedar

日本で一番入手しやすい国産材で加工がしやすく木目が美しい。

根元から先まで捨てるところがない木材といわれ、間伐材もさまざまに活用される。

住宅では柱、梁などの構造材から天井、壁の腰板、フローリング、建具、家具などにも活用される万能な木材。

クリ Chestnut wood

非常に堅く、タンニン分を多く含み水や虫にも強いため、線路の枕木などにも使われてきた。

木目が上品でやわらかいので、床材として使われることが多い。

キリ Paulownia

軽くて湿気を通しにくく、発火性が低いことから、タンスや桐箱の材料として使われてきた。

建材としては、保温性があり冬でも冷たくならないことから床や腰板に使われる。

マツ Pine

スギやヒノキに比べて堅く、曲げに強い。力強さを感じさせるので梁や桁(けた)などの構造材、意匠材としても使われる。

ヨーロッパや北米で生育する針葉樹はパインとよばれ、レッドパイントシルバーパインがあり色味も異なる。

節目が多く木目がはっきりしているのが特徴で、強度があり加工もしやすく、構造材や床材などに広く使用される。

サクラ Cherry wood

美しい花をつけるだけでなく木材として広く使われてきた。樹皮は美しく強靱なので樺細工や茶筒の材料になる。

建材としては、堅さや表情を生かして床材によく利用される。

ヒノキ Japanese cypress

古くから神社・仏閣をはじめ建築用材として使われてきた。

強度と耐久性が高く耐湿・耐水性もあるため、土台や構造材から身近なものでは風呂おけやまな板など、用途は幅広い。

なめらかな表面と、リラックス効果をもたらすフィットンチッドという香りがあることからも人気が高い。

ナラ oak

重厚感のある濃い茶色で深みがあり、木目が美しいのでLDKなどの広い空間に使用される。

木目とは違う斑(ふ)と言われる模様が入るのが天然ナラ材の特長。耐久性が高く、材質も堅いので床暖房を敷設する床材としても適している。

 

…いかがでしたでしょうか。

長い年月を過ごす家だからこそ、安心して子どもをのびのびと育てたいからこそ、自然素材でつくる家を見直したいですね。

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